王者不在のマイルCS

モーリスのラストランが香港国際競争になることは早い段階で決まっていたので、モーリス不在は仕方ないのですが、安田記念覇者のロゴタイプもここ回避で香港マイル参戦の予定となっています。

国内のGIを盛り上げようと、来年から大阪杯がGIに昇格するわけなんですけど、なかなか難しいですね。香港国際競走は賞金も高いですし、特に社台グループに有力馬が集中する今の状況では、オーナー事情で使い分けが進むのはある意味では仕方のないことなんですが、そうなると国内GIの価値が…

来春、中距離路線の馬がどういったローテーションを歩むのかはまだわかりませんが、トップクラスはやはり賞金の高いドバイに持ってかれるような気がします。で、使い分けで下に見られた馬が大阪杯に出走、みたいな感じでしょうか。GIというのはその路線の最強馬を決める闘いであって欲しいと思うんですけど、競馬がビジネスである以上、そうそう簡単にファンの望む形にはなりそうもないですね。

と、ちょっと愚痴っぽい話が長くなりすぎましたね。そろそろマイルCSの予想に参りましょう!

◎はマジックタイムにします。近2走は関屋記念3着、府中牝馬S2着と惜敗が続いていますが、関屋記念は不向きな流れの中、最速上がりで追い込んで0秒2差ですし、前走はベストより1F長い1800mで今秋の女王クイーンズリングに0秒2差ですから、いずれも価値ある善戦と言えるでしょう。何より、ここに来ての充実度が顕著です。関屋記念の頃から馬が変わってきた印象がありましたが、当時はまだデキが完調ではなく半信半疑の部分もありました。しかし、今回は普段控えめな中川師が「完璧」と話すほどのデキ。一発に期待します。

対抗は○イスラボニータ。富士Sは2着に敗れましたが、当時は休み明けで仕上がり途上だった上、勝ち馬とは斤量差もありましたからね。2戦連続でルメールというのも良いですし、久々に勝利の美酒があってもいいかなと。

▲がフィエロ。過去2年連続2着の実績を含め、京都ではとにかく崩れないタイプ。勝負駆けの仕上げでは日本競馬界屈指と言える藤原厩舎ですし、戸崎はこれくらいの人気の時の方が信頼できますしね。

あとは、△にサトノアラジン、ミッキーアイル、ディサイファまで。馬券は◎から馬連と3連単を中心に、オッズ次第ではワイドも絡めようかと思います。

 - GIの考察 今週の予想