【香港国際競走】枠順確定

香港国際競走の枠順が確定しました。

まずは簡単にシャティン競馬場の特徴を。はっきり言えば特徴がないのが特徴とでも言いましょうか、シャティンのコースは至ってオーソドックスな作りとなっています。一周が1900mで最後の直線が430mとそれなりの広さと長さ。特別きついカーブだとか急坂といったものもなく、コーナーの角度も一定で起伏もほとんどなくほぼ平坦といってもいい形状。芝は、日本ほど速くはなく、欧州よりはちょっと速いといった感じ。なので、基本的にはパワーよりもスピードや瞬発力が重視される競馬場と考えていいでしょう。

しかも、フルゲートでも14頭なので、20頭以上になることもある欧州や最大18頭の日本と比べると、マクるのも馬群を捌くのも比較的楽な印象で、多頭数ゆえに起きる不利みたいな事は少ないと思います。

脚質の有利不利は、スプリントはやはり平坦コースということもあってスピードで押し切るタイプが優勢ですが、それ以外はメンバー次第、展開次第といった感じですかね。

そして、枠順確定をネタにしたからには枠順による有利不利にも触れないわけにはいきません。当然、距離によってスタート位置が変わるのので、それによって有利不利も変わってきます。

スプリントは最初のコーナーまでが320mほどあってワンターンのコースなので、枠順はあまり関係なさそうですね。どれだけ先行力があるのか、それによって位置取りが変わってきそうなので、本当に馬の能力次第といった印象。

マイルは、2コーナー奥の長めのポケットからのスタートで、最初のコーナーまでは720m。スプリントのスタート地点を真っ直ぐ後ろに延ばした感じなので、これもやはり枠順による有利不利はほとんどなさそう。

ヴァーズも一緒ですね。4コーナーの終点あたりからスタートしてコースを一周するレイアウトなのですが、最初のコーナーまでが570mあって、ここである程度縦長の隊列が形成されるので極端に外を回らされることもあまりないですし、そもそも14頭立てなので外目でも影響は大きくはないといった感じ。やっぱりこれも枠順はあまり関係なさそうです。

ただ、香港カップだけは別。2000mのスタート地点はゴール板の少し手前にあり、最初のコーナーまでは170mしかありません。スタートしてすぐにコーナーに進入するので、先行争いでの位置取りが重要になります。ただ、一部のジョッキーを除きフェアプレーが身上の日本の競馬に比べれば、多少ラフな競馬になるのが海外なので、外目の枠でもスタート直後に平気で内に切れ込んてきたりします。その為、外枠が不利かと言われると実はそうでもなくて、むしろ、テンがさほど速くない内枠の先行馬が不利を受けるケースが多いです。

以上を踏まえて、日本馬を中心に各レースの枠順をチェックしていきましょう!

さっそく【香港カップ】からみていくと、

エイシンヒカリは馬番1番&ゲート1番!

って、マヂか!?

正直に言うと、消そうと思っていました。が、ここに入られちゃうとそうもいかないかぁ・・・ ここ2週続けて「外枠なら軽視」と思ってた馬が内に入って連対してるし、しかもその2頭もユタカさんだったし、このパターンは良くないなぁ。エイシンヒカリはむしろ好きな馬だし、ユタカさんもそうなんですけど、人気の逃げ馬って明らかにリターンよりもリスクの方が大きいから馬券的にはあまり買いたくないんですよね。だから消せる理由が欲しかったのに・・・

その他は、
モーリス:2番&ゲート8番
ラブリーデイ:6番&ゲート2番
ステファノス:5番&ゲート7番
クイーンズリング:12番&ゲート11番

それぞれの脚質からすれば外目に入ったクイーンズリングも含めて特に問題ないでしょう。フルゲート割れの12頭立てだし。

他の3レースは、前述通り枠順による影響はほとんどなさそうなので、数字の記載だけ。

【香港スプリント】
レッドファルクス:9番&ゲート10番
ビッグアーサー:6番&ゲート13番

【香港マイル】
ロゴタイプ:3番&ゲート2番
サトノアラジン:12番&ゲート8番
ネオリアリズム:7番&ゲート9番

【香港ヴァーズ】
サトノクラウン:4番&ゲート9番
ヌーヴォレコルト:13番&ゲート12番
スマートレイアー:14番&ゲート13番

影響はほとんどないとはいえ、多少なりとも距離ロスはないに越したことはないので、特に積極的な競馬を示唆しているロゴタイプなんかは良い枠に入ったと言えそうですね。

それはそうと、話は変わりますが、幸四郎が調教師免許試験に合格したようですね。騎手引退はちょっと寂しいですが、メイショウマンボとのコンビで復活を印象付けたとはいえ、何より、あの高身長ですからね。年齢を重ねるほどに減量も厳しくなってくるでしょうし、いいタイミングでの転身ではないかと思います。是非とも、お兄さんとのタッグでGIを勝利する姿を見てみたいものです。

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