【日経新春杯】は荒れそうにない?

続いて日経新春杯。今年が第64回という歴史ある伝統のハンデ重賞です。日経新春杯と言えば、やはりテンポイントを思い浮かべる人が多いでしょう。日本競馬史に残る最大の悲劇の一つですからね。その後の競馬界に与えた影響も非常に大きかったようで、かの事故を受けてハンデ戦における負担重量について再検討がなされ、過度に重い斤量を課す風潮が改められたとの事。テンポイントの命が、その後に起こり得た事故を未然に防いだと考えることも出来るでしょうか。

とはいえ、やはりGIを何勝もしているような馬がハンデ戦に出てくれば酷量を背負わされるのは避けられないので、一線級の馬がハンデ戦に出てくることは現代の日本競馬ではほとんどありません。結果的に、日経新春杯は今後の飛躍を目指す新興勢力同士の戦いという構図になりがち。まぁ、単純に厳寒期の開催だからトップクラスは出てこないという面もありますが。

今後の飛躍。そういった意味で期待したいのがシャケトラです。ノーザンファーム、金子オーナー、角居厩舎というエリート候補生で、かなり早い時期から大きな期待を集めていた素質馬です。デビュー前に骨折、デビュー後もソエの影響があり、なかなか順調に使う事が出来ずに来ましたが、ソエが完治すると当然のように2連勝。格上挑戦ではありますが、遂に重賞の舞台にまで駒を進めてきました。天下の角居厩舎がここまで大事に大事に使ってきた馬で無謀な格上挑戦をするとは思えませんし、この挑戦は勝機アリと睨んでのものでしょう。

ただ、どうも人気になり過ぎそうな雰囲気なんですよね。某ネット掲示板でも話題になっていますし、やはり関係者の背景から期待値が大きくなりすぎている印象。専門誌の印通りの人気なら妙味ありなんですけど、もし2,3番人気にでも支持されるようならリスクが勝ちそう。って事でここは▲まで。

本命は無難に◎ミッキーロケット。これも今年の飛躍が期待される4歳馬でここまでの実績もなかなかのもの。神戸新聞杯でサトノダイヤモンドにクビ差2着というのは、あくまでもトライアルの結果なので過信は禁物ですが、菊花賞の5着は十分評価に値するもの。折り合いに苦心し、直線では内にささって伸びきれない不完全燃焼な内容。それで掲示板確保は地力がある証です。鞍上に若干の不安は残りますが、55kgのハンデならあっさりまであっていいかと。

対抗は○カフジプリンス。これも明け4歳。長距離適性が期待され3番人気に支持された菊花賞では8着に敗れましたが、夏場から使い詰めでのGI参戦では仕方ない部分も。一息入れて「まだ七分のデキ」という前走で準オープンを快勝ですから能力は相当。ハーツクライ産駒らしい成長力で一気に能力が開花してきた感じですね。叩いた上積みもかなりありそうですし、京都の外回りに替わるのも良さそうです。

以下、△モンドインテロ、レッドエルディスト。あと念の為にレーヴミストラルも。8ヶ月ぶりで58kgは厳しいとも思いますが、久々を苦にするタイプではないですし、稽古の動きもまずまず。そこそこリピーターの多いレースでもあるので一応押さえます。

◎:ミッキーロケット
○:カフジプリンス
▲:シャケトラ
△:モンドインテロ
△:レッドエルディスト
△:レーヴミストラル

これって上位人気6頭ですよね、たぶん。我ながら非常に面白みのない予想。なので、点数は出来る限り絞る必要がありますね。馬連は◎→○▲△で当てにいって、3連単は◎1着固定のフォーメーションでオッズを見ながら。

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