【ドバイ国際競争】他を振り返る

順番にいきますか。

まずは日本で馬券の発売がなかったレースから。

ドバイゴールデンシャヒーンはアメリカのマインドユアビスケッツが優勝。日本のディオスコリダーは11着。うん、まぁそうでしょう。よほどとんでもない実力や、それを証明する実績がある馬ならともかく、国内でもさしたる実績もないこの時期の3歳馬が古馬相手の国際GIなんて無謀にもほどがあります。挑戦することは素晴らしい事ですが、さすがにこれは無理がありすぎましたね。「せっかく招待受けたんだし、他人の金でドバイ遊び行くかぁ」なんて関係者が考えたのではないかと穿った見方をしてしまいそうになるほど。馬はなにも悪くないですし、むしろ馬がかわいそうになる遠征でしたね。

ゴドルフィンマイルのカフジテイクは5着。力のあるところは見せてくれましたが、もともと出脚が鈍いタイプである上に、先行有利の硬いスピード馬場で案の定追走にも苦しむ厳しい展開。最後はよく追い上げていましたが、向こうの馬場や流れではこれが精一杯でしょう。国内でもポジションが取れないことがこの馬の弱点ですから、それがよりいっそう強調される硬いダートでは仕方ないですね。だいたい想像される展開と結果だったので、何故ユーイチがこの遠征を進言したのかがナゾです。

今回のドバイ国際競争で最も期待していたUAEダービーは、エピカリスが短頭差の2着に善戦。積極的にハナを奪い、ゴール直前まで先頭を守っていたのだから大健闘といっていいでしょう。正直、勝てると思っていたのでちょっとショックではありますが、勝ち馬に地元のアドバンテージがあったことを考えれば能力では決して負けていません。一度帰国するとのことでケンタッキーダービーは現実的には無理になりましたが、向こうのダートへの適正も見せてくれましたし、今後の積極的な米国遠征に期待が膨らみます。といっても、そこはクラブ馬なので勝算と賞金重視の選択になるでしょうから、なかなか難しいとは思いますが。

もう一頭、UAEダービーに挑戦したアディラートは12着。この馬も積極的に先行して見せ場は作ってくれましたが、最後は力尽きた感じ。ヒヤシンスSではエピカリスと僅差のレースでしたが、ハイレベルなレースで力差がハッキリ出ましたね。馬場適性や距離の問題もありそうですけど。

ここからは馬券の発売があった3レース。

ドバイターフは日本で7番人気のエシェム(2着)に◎に打つも、唯一の日本馬であるヴォブロスを軽視したためにハズレ。3着リブチェスター、4着ザラック、5着ムタケイエフにもしっかり印を打っていただけに非常に悔やまれる馬券となりました。オーナーが好きじゃないから、とかいう理由で消すとか本当ダメですね。馬は馬。今後は気をつけます。

勝ったヴィブロスは馬も強かったですが、それ以上に光ったのがモレイラの神騎乗。やっぱり凄いわ、モレイラ。

ドバイシーマクラシックも馬券はハズレ。スローで逃げた◎ハイランドリールは直線で伸びを欠きシンガリの7着。うーん、日本では道悪で発表されてましたが、実際にはそれ以上に悪化していたという馬場の影響ですかね。というか、これ本当にちょっとした問題で、日本では馬場は4段階で発表されますけど、海外ではもっと細かいので、日本向けの発表と実際の馬場にけっこうな差がでちゃってるんですよね。この辺はJRAがもうちょっとしっかり対応しないとダメ。億単位のお金が動いてるんですから。

個人的には、ハイランドリールは稍重発表でも微妙だと思ったので馬券は小額に止めて被害は最小限に。

最後。ドバイワールドカップ。結論から言うと、3連単12点で余裕のヒット。アロゲート頭固定で、2,3着に外国馬4頭という組み合わせ。日本馬は、ここでは一応印は打ちましたが、こちらが思っている以上に日本では人気だったので全部消しました。

だって、アウォーディなんて英国のブックメーカーで11番人気なのに日本だと2番人気だし、ラニもアポロケンタッキーもゴールドドリームも同じような感じでしたから。ただでさえ上位争いは厳しいと思っていたのに、この人気じゃ買えませんよ。おかげで美味しい馬券にありつけたのは良かったですけど。

とはいえ、一応日本の競馬ファンとしては残念な気持ちも。アロゲートが強すぎるのは仕方ないとしても、2,3着も当然のように米国勢。アウォーディのユタカさんが「ダートは米国が強すぎるね」なんて漏らすほどで、ダートではまだまだ日本は世界に遠く及ばないのだと実感させられました。まぁ、砂と土、馬場が全然違うんだから仕方ないといえばそうなんですけどね。

ちなみに、ドバイワールドカップでそれなりの収支を挙げるも、土日の国内競馬でほぼ全てを放出。日経賞と毎日杯は頭固定の◎が負けてくれちゃって、高松宮記念は上位3頭全てに印を付けていたものの軸のシュウジがさっぱり。マーチSに至っては、普段はスタート悪くないはずの◎ショウナンアポロンがスタートで躓いて離れた最後方からとか… 開始2秒で馬券が紙くずになる最悪の競馬でした。

あらためて海外馬券の旨味を実感しましたが、せめて国内でもうちょっと当てないと厳しいですね。今週は頑張ります。

 - レース回顧