【安田記念】出走全馬見解 第三弾

追い切り後に判断するとされていたグレーターロンドンの出否は、結局ギリギリまで引っ張って出走決定との事。回避してくれた方が予想はしやすかったですが、人気を考えると妙味はゼロなので、人気を吸って飛んでくれる方に期待した方がいいような気もします。

というわけで、最後の超個人的見解です。残り6頭、いきます。

まずは出走馬決定賞金順の上位2頭。

○ ステファノス(大阪杯2着)
久々のマイルが懸念材料になっていますが、唯一のタイトルが東京マイルの富士Sですから舞台設定は問題ないでしょう。大阪杯でキタサンブラックに食らいついた地力は間違いなくメンバー上位ですし、大一番での仕上げには定評のある藤原厩舎が、この中間はこれまでとは異なる在厩での調整というのも不気味。普通に有力候補かと。

○ ロゴタイプ(中山記念3着)
ほぼノーマークに近い感じでマイペース逃げした昨年ほど楽な競馬にはならないでしょうけど、リピーターの多いレースでもあるので今年も注意は必要でしょう。香港マイルが0秒2差で、前走の中山記念ものちにQE2世Cを勝つネオリアリズムに0秒2差なら能力の衰えもありませんし、フレグモーネで予定していたダービー卿CTが使えなかったわりには、辛口の田辺が好調を隠さないほど状態もいいみたいですからね。

続いて優先出走権を持っている2頭。

× レッドファルクス(京王杯SC1着)
前走は道悪が味方したとはいえ見た目には非常に強い競馬。まぁ昨秋のスプリント王ですからね。本格化を果たして以降、暮れの香港以外では崩れていませんし、能力は間違いなく現役トップクラスでしょう。ただ、それはあくまでも7Fまで。スウェプトオーヴァーボードでマイルGIはさすがに厳しいかなと。

○ イスラボニータ(マイラーズC1着)
近4走が2,2,2,1着。ルメールに替わってから折り合いの不安もだいぶ解消されましたし、ここも大崩れは考え難いですね。舞台適正は全く問題ないですし、臨戦過程も理想的。鞍上は神がかった騎乗を続けるルメール。ちょっと騎手人気し過ぎそうな感じで妙味は全くありませんが、さすがにこれは消せません。

最後に香港からお越しの2頭。

△ コンテントメント(チャンピオンズマイル1着)
短距離路線のレベルの高い香港でGI2勝をマークし、昨年暮れの香港マイルなどGIでもコンスタントに掲示板を確保している安定株。力があるのは間違いありません。去年も来日していてシンガリ負けを喫していますが、当時は輸送で20kg以上も馬体を減らしており本調子になかったのは明らか。陣営曰く「ボコボコした馬場も合わなかった」のであれば、コース取り次第では能力発揮があっても。なんと言ってもモレイラですからね。主戦のプレブルからモレイラに乗り替わりというのも、プレブルが乗れないからとはいえ、そこでモレイラに頼むってのは勝負駆けっぽい感じもしますし、近年さっぱりの香港勢でも怖いです。

▲ ビューティーオンリー(チャンピオンズマイル2着)
前走ではコンテントメントに負けていますが、これは直線での不利が響いてのものなので悲観するものではありません。日本馬3頭も参戦した昨年暮れの香港マイルは後方一気で快勝。今回が初の海外遠征ながら、来日後、環境の変化にもスムーズに順応していますし、状態面も良さそう。馬場適性は未知数ですが今年は日本馬のレベルがレベルですし、何より、ブリッシュラックで安田記念勝利経験のあるクルーズ調教師が、香港マイルを勝利した直後から「来年は安田記念が大目標」と明言していたくらいの本気モードですから、やっぱりこれも怖いです。

以上。うん、やっぱりダメですね。全然消せないし、かといって自信を持って◎を打てそうなのもいない。展開も読みにくいし、本当にどうしたもんかなぁ…

 - GIの考察