【凱旋門賞】エネイブルに死角なし

やってきました! フランスはシャンティイ競馬場!

すみません。ウソです。普通に自宅です。

しかし、写真や映像でしか見たことありませんけど、やっぱり欧州の競馬場って綺麗ですよね。ロンシャンもそうだし、イギリスのアスコットも凄いし、このシャンティイも「城バックってなんやねん!」って突っ込みたくなるほど爽快な景色です。いやー、いつか現地に行ってみたいものです。ま、実際にそんな余裕があったとしたら「旅費じゃなくて馬券代に使ったほうがいいわ!」ってなりそうな気もしますけどw

さて、無駄話はこの辺にして、凱旋門賞の予想に参りましょう!

まだ本番まで丸一日以上あるのでハッキリした事はわかりませんが、現地の天候はかなり微妙で、少なくとも現時点での馬場は日本で言う重馬場程度。なので、実際に馬券を購入するタイミングでチェックする必要はありますが、ここでは重馬場を前提とした予想にさせていただきます。

となれば、本命は◎エネイブルですね。このところ面白みのない本命予想が続き、自分自身にだいぶストレスが掛かっていますが、それでもこの本命はどうしようもありません。個人的にはドバイワールドCのアロゲート級、とまでは言いませんが、それに近いレベルの信頼度があると思っています。

英・愛オークス制覇ももちろん凄いんですけど、やっぱり評価を確実なものとしたキングジョージの走りが圧巻過ぎました。最大のライバルと目されたハイランドリールは道悪がてんでダメなタイプなので、これの4着はまぁいいとしても、前走でエクリプスSを勝っているユリシーズを4馬身半も突き放して、しかも最後は余裕がありすぎてゴール板のかなり前からデットーリがガッツポーズをしちゃうほど。で、前記の2着馬は次走で英インターナショナルSを2馬身差圧勝ですよ。こうなるともうエネイブルだけ次元が違うとしか思えない…。もちろん、これまで10頭立て以下しか経験がないから揉まれるとどうなのかとか、前での競馬しかしたことがないから位置取りが悪くなったらどうなのかとか、不安要素がゼロってわけではないですけど、鞍上は天下のデットーリですからね。その辺はどうとでもしてしまうでしょう。しかも、その上で得意な道悪が濃厚。であれば、まず負けないのではないかと。

相手本線は○ウィンター。エネイブルと同じ3歳牝馬です。エネイブルが英・愛オークス馬なら、こちらは英・愛1000ギニーの覇者で、コロネーションSも制した欧州3歳牝馬マイル三冠馬。しかも、そのどれもが圧勝で、愛1000ギニーとコロネーションSで2着に退けたローリーポリーがその後に古馬相手のGIを連勝している事から、今年の欧州の3歳牝馬マイル戦線のレベルの高さも証明されています。ウィンター自身も初の古馬相手となった2走前のナッソーS(1970m)を快勝。昨年のBCフィリー&メアターフ覇者のクイーンズトラストをはじめ、それなりに強力な相手が揃った中で、距離延長にも難なく対応してあっさり勝ってしまうのですから、能力は相当なものと思われます。

ようは2400mに対応できるかどうかが鍵って事になるんですけど、まぁたぶん大丈夫でしょう。母系は完全に短距離血統だけど、言ってもガリレオ産駒だし。日本で言えば、“ディープ×短距離血統の母”といった配合馬が普通にクラシックディスタンスで活躍していますからね。それに何より、あのA・オブライエン調教師がゴーサインを出し、ライアン・ムーアがこれを選んだという事実。それらが全てを物語っていると言ってもいいでしょう。正直、エネイブルを負かせる馬がいるとしたら、これくらいかなと思っています。ちなみに、前走のメイトロンSは2着に負けていますが、これは中間にひと頓挫あった上で完全叩き台といった感じなので、結果は度外視します。

三番手は▲ユリシーズ。キングジョージでエネイブルに完敗しており、これを逆転できるとは思えませんが、その他のメンバーとの比較なら間違いなく上位の存在です。何より、エネイブルの主戦デットーリが「最大の敵はユリシーズ」とその力を認めていますからね。なお、デットーリはウィンターについても「スタミナに疑問符は付くが、危険な存在」とし、「最も脅威なのはあの2頭(ユリシーズとウィンター)だ」と語っています。凱旋門賞4勝の名手がそう言うんだから、素直に信じたいと思います。

以下△は、重馬場の愛セントレジャーを9馬身差の大楽勝だった昨年の3着馬オーダーオブセントジョージ、出走していれば上位人気が確実だったクラックスマンを愛ダービーで負かしているカプリ、道悪が滅法得意なチングスシークレットまで。

サトノダイヤモンド? いや、さすがにないでしょ。池江師もルメールも必至に前向きなコメントを出し続けていますが、それがどれだけアテにならないものなのかは、これまで煽って煽って惨敗を繰り返してきた日本勢を見れば明らかですから。その手のコメントは、オーナーサイドやレースを盛り上げたいJRAやメディアを忖度してのもの過ぎませんからね。結局、エルコンドルパサーやディープインパクト、オルフェーヴル級じゃなければ凱旋門賞で勝ち負けは無理なんだと思います。で、サトノダイヤモンドがそのクラスかと言えば、答えは「NO」。だから消し。正直、去年みたいな高速馬場ならちょっとは押さえようかとも思いましたが、現状では道悪の可能性大。一部報道によると予報での降雨確率は下がっているとの事ですが、A・オブライエンがギリギリでハイランドリールの回避を決めたのは、おそらく今後どれだけ晴れても望む馬場にはならないという判断したからじゃないかと。であれば、やっぱり消しでいいですよね。枠も外だし。

◎:エネイブル
○:ウィンター
▲:ユリシーズ
△:オーダーオブセントジョージ
△:カプリ
△:チングスシークレット

◎が断トツの1番人気なので買い方はちょっと悩みますが、メインは◎1着軸の3連単ですかね。一応、押さえに馬連か馬単。あと、唯一逆転の可能性を感じる○頭の3連単もちょっとだけ、って感じですかね。ま、まだオッズが読めないので、買い目は直前まで悩む事になりそうです。

 - 今週の予想 海外GIの考察