【香港ヴァーズ】鉄板ですかね?
11日 第4R 15:00(日本時間)
香港では2000mを超える競走があまり行われないため、2400mの香港ヴァーズでは欧州などの他地区の馬が地元勢を圧倒するケースが目立ちます。今年もヴァーズ以外の3鞍では半数以上が地元勢なのに対し、ここは14頭立てで地元勢は僅か4頭。今年も海外組が中心と考えていいでしょう。
おそらく今年の香港国際競走4鞍の中で最も堅いと思われるのが香港ヴァーズ。本命は連覇のかかる昨年の覇者◎ハイランドリール。断然人気が確実でもこれ以外に本命は打てませんね。今年はキングジョージ、BCターフを勝ち、凱旋門賞でも2着。特に前走のBCターフは馬場の速いサンタアニタとはいえ2分23秒0は優秀。昨年以上に充実してそうですから、連覇の可能性は極めて高いと思っていいでしょう。
相手本線は10年連続で3着以内馬を出している仏の○ワンフットインヘヴン。9月のフォア賞の時点ではスミヨン曰く「キ甲に違和感があった」との事ですが、続く凱旋門賞(C・デムーロ騎乗)では先行勢が上位を占める中で後方から進めて6着と健闘。前走は再びスミヨンの手綱に戻り「(キ甲の違和感は)回復していた」として快勝しました。使い詰めですが、デキ落ちはなさそうなので期待したいと思います。
▲にシルバーウェーヴ。凱旋門賞は流れが向かずに13着と大敗しましたが、今年はサンクルー大賞勝ちを含め凱旋門賞以外のGI3戦は2,3,1着。実績は文句なしですね。今回が秋3戦目で消耗が少ない点も強調材料になります。
今秋、豪州で2戦を消化してからの転戦となる△ビッグオレンジ。11年ドゥーナデン、昨年のハイランドリールが同様に豪州からの転戦で勝利しているようにローテーションに好感が持てます。英国でGII4勝の実績も侮れません。
最後に穴で☆ヘレンハッピースター。昨年は同距離のGIIIを勝利し、今年5月のチャンピオンズ&CCでは0秒3差の5着。香港では適距離のレースが少なく実績では見劣りしますが、陣営が「最適」とするこの距離なら上位争いに食い込む可能性もありそう。
日本から参戦の3頭はいずれも無印しました。ヌーヴォレコルトは前走で久々に勝ってますが、芝路線のレベルの低い北米の牝馬限定のハンデ戦ですし、さすがにこの輸送距離と間隔では厳しいでしょう。サトノクラウンは明らかに本調子にないようですし、陣営が言うような「気持ちの問題」が最近の凡走の要因なら復調はそう簡単ではないかと。スマートレイアーは、前にも書きましたが距離が長いですよね。
◎:ハイランドリール
○:ワンフットインヘヴン
▲:シルバーウェーヴ
△:ビッグオレンジ
☆:ヘレンハッピースター
馬券は◎頭固定の馬単&3連単でいいでしょう。軸は堅そうです。