【凱旋門賞】今週末、いよいよ前哨戦
凱旋門賞まで残り一ヶ月を切り、日に日にサトノダイヤモンドらに関する記事の数も増えてきました。が、大一番の前にまずは前哨戦。ここで本番に繋がる競馬が出来なくては話になりません。
今週末、日本時間の10日に行われるのがエルコンドルパサーやオルフェーヴル(2年連続)も勝利しているステップレースのフォア賞。サトノダイヤモンドとサトノノブレスの2頭は共に、ここをひと叩きしてから本番に臨む事になります。
フォア賞と凱旋門賞を連勝した例は84年のサガスまで遡る必要があり、本番との関連性という部分では少々不安なところもありますが、検疫や滞在費用を考えるとエルコンのような長期滞在は現実的ではないため、この選択はやむを得ないでしょう。もっとも、同日同舞台で行われるニエル賞(3歳限定)やヴェルメイユ賞(牝馬限定)は本番との相性も悪くありませんから、フォア賞経由の馬が不振だというのは、単純に凱旋門賞では古馬牡馬が苦戦しているというだけという見方もできます。散々言われている斤量差の問題や、欧州では超一流の牡馬ほど故障などのリスクを回避し繁殖価値を下げないために早く引退するのが通例ですから、その影響もあるのでしょう。
で、それはそれとして、やはり本番での好走に期待するのなら、ここは絶対に取りこぼせない一戦。だって、かなり相手関係が楽ですから。
現在、英大手のブックメーカーによるフォア賞のオッズは、サトノダイヤモンドが1.72倍で断トツの1番人気。予備登録は19頭ほどいるようですが、おそらくレースでは6~7頭になるもようとの事で、少頭数でメンバーも手薄となれば、この人気も納得です。大本番を別とすれば、エルコンもオルフェもここを完勝していますし、キズナやマカヒキもニエル賞を勝利と、日本馬の前哨戦の成績は非常に優秀ですから。
ちなみに、2番人気は重賞3連勝でガネー賞を制しGI馬の仲間入りした英国のクロスオブスターズで、3番人気が昨年の勝ち馬シルヴァーウェーヴ。帯同馬のサトノノブレスも出走を予定していますが、こちらは最低人気が濃厚。あくまでもお付き扱いですから無理はないでしょう。ま、自分で書いておいてなんですが、どっちみち馬券は買えないの人気とかどうでもいいんですけどね。ただ、もし馬券が買えるのなら、意外にサトノノブレスは狙い目な気もします。ここ2走はあまりいいところがありませんが、GIIでは堅実に上位争いに加わる力がありますし、不良馬場の菊花賞で2着しているように力のいる馬場もあいそうですし、ペースメーカーのつもりで逃げていたらそのまま……なんて、さすがにないかw
今朝の記事によれば、エーグル調教場で最終追い切りを終えたサトノダイヤモンドは至って順調な様子。ルメールが「久々としてはいい感じ」と話せば、池江師も「前哨戦としてはしっかり仕上がりました」。まぁ、全てが終わるまで本音を話さないのがこの業界なので、メディア向けのコメントを鵜呑みにはできませんが、少なくともベルモントSのエピカリスのような“隠しきれないアクシデント”は発生していないということで、順調なのだと信じましょう。くどいようですが、どうせここは馬券も買えませんし、もっと言えばグリーンチャンネル非加入の管理人はリアルタイムでレースを観ることさえ出来ませんしね。
兎にも角にもここは圧勝を期待します。
で、本番でもサトダイの馬券がいっぱい売れて、少しでもエネイブルのオッズが上がってくれれば……