【凱旋門賞】前哨戦フォア賞はまさかの4着
中山2重賞の的中、土日連続でのプラス収支に気を良くして日曜は深夜まで美味しいお酒を堪能していたのですが、日付がかわってしばらくしてから、
「そういえばフォア賞もう終わってる時間じゃないか」
で、ネットで動画をチェック。
「え? 負けたの? しかも4着って、惨敗かよ……」
うーん。これはかなり厳しいですね。昨年のマカヒキを物差しにすれば、正直、サトノダイヤモンドが凱旋門賞を勝つ可能性はほとんどないと思っているのですが、それでも、これまで数々の日本馬が前哨戦までは好結果を残していますから、大したメンバーもいないここはさすがに勝つだろうと思っていました。
それがこの結果。レース前、ルメールが「柔らかい馬場だけが心配」と話していたようで、陣営は重馬場と休み明けに敗因を求めているようですが、それにしてもちょっと負けすぎですね。ハナ、クビ、アタマ、せめて半馬身程度の負けなら、そういった言い訳にも頷けますが、直線で全く伸びず見せ場なしの惨敗では…。しかも、今回はサトノノブレスをペースメーカーに理想的なレース展開を構築した上で、ですからね。
そもそも、サトノダイヤモンドがディープ産駒らしく軽い馬場が得意なのはわかっていたことですし、ここにきていくら今回が重馬場だったからって、「柔らかい馬場が心配」なんて言うくらいならハナから欧州なんて連れ行くなって話。今更だけど、前にも書きましたが、欧州いくなら絶対ダイヤモンドじゃなくてクラウンだったよなぁ、と改めて思います。まぁ、本当今更なんで、そんな事言っても仕方ないんですけどね。
しかし、これで本番の馬券の旨味はかなり下がってしまいましたね。サトノダイヤモンドには前哨戦のフォア賞を圧勝して本番では馬券圏外という流れ期待していたのに、ここで何も出来ずに惨敗して適正の無さを全国の競馬ファンに見せてしまった以上、本番での人気落ちは確実。いやはや、参りました。こうなると、エネイブルの一本被りが益々加速しそうですし、ヘタをすると国内人気でもクラックスマンが2番人気になるかも知れません。これは美味しくない。まだ出走馬の全容もわかりませんし、他に食指が動くような伏兵がいるかも知れませんが、どの馬を買うにしても、前提にあるのはサトノダイヤモンドの過剰人気ですからね、それがなくなってしまうと……
今回の惨敗を受けて巷では「ディープ産駒では凱旋門賞は無理」というような声が大きくなっているようで、その点については管理人もそこそこ同意。軽い芝で瞬発力を活かすのがディープの血ですからね。それでも、実際に欧州で活躍しているディープ産駒もいるので、欧州仕様にしっかり調教されていれば対応できるようになるものだとは思うんですけど、やっぱり根本的な部分で欧州向きではないのは明白です。日本の綺麗に整備された馬場と、欧州の天然に近いボコボコした馬場では、速く走るために必要な筋肉も全然違うという話ですし、その上で根本的に不向きな血筋であれば、やっぱり難しい挑戦になると言わざるをえないでしょう。
しかし、そう考えるとステイゴールドって本当に凄い種牡馬ですよね。オルフェーヴルはもちろん、日本ではさほど期待の大きくなかったナカヤマフェスタも凱旋門賞2着ですからね。きっと、もともとの体の作りや走り方が欧州競馬にも向いていて、環境や馬場の変化に短期間で対応する能力も高いのでしょう。となると、日本馬の悲願はオルフェーヴル産駒に期待するのが現実的かも知れません。ディープ産駒は、キズナ、ハープスター、マカヒキ、サトノダイヤモンドがこの結果ですから。あ、サトノダイヤモンドは本番まだでしたね。
なんて言っていて本番でサトノダイヤモンドが巻き返して勝利でもしようものなら管理人は赤っ恥ですが、そもそも無理だと思っていた上に今回の結果ですから、本番での凡走をほぼ確信しています。あとは、大手メディアが挙って『サトノダイヤモンド巻き返しVへ』みたいな特に中身のないような記事で煽って煽って、サトノダイヤモンドの人気を少しでも押し上げてくれれば、少しは美味しい馬券になってくれると思うんですけど……