2018【天皇賞(秋)】予想
ダノンプレミアムに続いてワグネリアンも回避。さらに、当初から香港C直行が濃厚だったディアドラも水曜日になって正式に回避を表明。これが全部出ていたらGI馬10頭になっていたのかと思うと残念な気持ちもありますが、そのメンツを生かすも殺すも騎手次第。今週こそ、天皇賞のタイトルに相応しい魅力的なレースを期待します。
「府中の二千には魔物が棲む」なんて言われたのも今は昔、東京競馬場の改修後は、芝2000mの枠順の有利不利が完全に快勝されたわけではないものの、人気馬がきっちり結果を残すケースは確実に増え、ここ10年で1番人気は[5.2.2.1]と信頼度抜群。極端な波乱は起きにくくなっています。
であれば、結局ここもデムーロとルメールで決まりそう、という結論に落ち着いてしまいます。ま、しょうがないですよね、彼らと勝負できる日本人がいないんですから。
ただし本命は、既に年間GI5勝を挙げ、あと1つで豊の年間GI最多勝利記録に並ぶルメールではなくデムーロのほう。◎スワーヴリチャード。大阪杯を勝っているように右回りがダメというわけではありませんが、それでも左回りのほうがスムーズで良い競馬が出来るのは誰の目にも明らか。前走の安田記念は3着に敗れていますが、そのカテゴリのトップクラスを相手に初のマイル戦で3着ならむしろスピード能力の裏付けと言えます。去年のAR共和国杯が今回と同じ約5ヶ月ぶりのレースで大楽勝ですから、久々でも十分に力を発揮できるタイプですし、左回りの2000m、即ち天皇賞(秋)は、数あるGIの中でも最も適した舞台。同世代のダービー馬に対し、その時以来となる対決できっちり雪辱を果たしてもらいましょう。
相手はもちろんルメールの◯レイデオロ。こちらも舞台設定としてはここがベスト。太め残りだったオールカマーは勝負どころの反応がいまいちだったものの、エンジンがかかってからの最後の加速はさすがダービー馬といえるもの。中間のアクシデントの影響もなさそうですし、普通に走れば勝ち負けでしょう。
この◎◯の2頭。がっつり儲けさせてもらったダービーの時ほどの旨味(馬連16.2倍)はなさそうですが、どちらも大崩れのないタイプでもありますし、ここは信用する他ありません。なんせデムーロとルメールですし。
単穴にモレイラの▲サングレーザー。昨日も書いた通り、モレイラの人気薄は微妙だと思うのですが、おそらく4番人気だと思うのでギリ勝負圏内。レースで折り合いがつくようになったので東京の2000mでも大丈夫だと思いますし、何よりここにきての心身の充実度が素晴らしい。
最後の直線はスワーヴリチャートとレイデオロが叩きあって、そこにサングレーザーが猛追。ダービーでのアドミラブルがサングレーザーに代わる感じのイメージでしょうか。前述通り、当時ほどのオッズは期待できませんが、もう配当とか穴党とかどうでもいいんですよ。外人買っときゃ当たるんだから、それに逆らう必要なんてないんです。
なので、若干のヒモ荒れも想定しての△もオドノニューのステファノスが筆頭格。もとよりこの舞台は抜群の馬ですからね。去年はオールカマーからの臨戦がハマらず惨敗しましたが、毎日王冠からだった2,3年前はともに馬券圏内。今年も毎日王冠からで、前哨戦の着順で言えばその2,3年前よりも上の4着。年齢的な衰えもなさそうですし、しれっと3着とかなら十分ありそう。で、以下の△はヴィブロスとキセキ。
そこそこ印のつく馬で言えば、アルアインとマカヒキは消し。アルアイン消しの理由は、言うまでもなく鞍上。北村友一がこのメンツ相手に勝てるとは到底思えない。マカヒキも理由は似たような感じ。豊がダメというわけではないけれど、前走の札幌記念は、ルメールが乗って福永のサングレーザーに負けているわけで、それが今回は豊とモレイラ。少なくともサングレーザーに勝てる気はしません。そのサングレーザーが▲なら、ここは消しが妥当かと。
◎:スワーヴリチャード
○:レイデオロ
▲:サングレーザー
△:ステファノス
△:ヴィブロス
△:キセキ
馬券は◎◯→◎◯→▲△△△の3連単8点がベース。あとはオッズと相談して抑えの馬連や三連複を少々といった感じになると思います。