シャケトラにヒシアマゾンに…
昨日は悲しいニュース、残念なニュースが相次ぎました。そのなかで、まずはアーモンドアイの凱旋門賞回避の話題に触れたわけですが、やはり悲しいニュースからも目を背けることは出来ません。
一つめの訃報はシャケトラ。天皇賞(春)で最有力候補にも挙げられていたシャケトラが調教中に骨折を発症。粉砕骨折という致命的なもので、そのまま安楽死の処置が取られることとなりました。
長年競馬を続けて、こうしたケースも何度も目の当たりにしてきましたが、それでもやはり予後不良で安楽死というのはツライですし、悲しいものです。直接的な接点のないただのファンですらツライのですから、関係者の方々の悲痛は想像に難しくありません。
何とか命だけでも助けられなかったのか、とも思いますが、競走馬のセカンドキャリアを支援している角居先生のところで、そういう判断が下されたのだから、もう本当に手の施しようがない怪我だったのでしょう。好きな馬でしたし、ようやくGIに手が届きそうなところでしたし、引退後はマンハッタンカフェの後継種牡馬としても期待が大きかっただけに、本当に残念でなりません。ご冥福をお祈り申し上げます。
シャケトラの訃報から数時間後。今度は「ヒシアマゾンが亡くなった」との報。世代ごとに色んな思いがあるとは思いますが、管理人的にはヒシアマゾンこそが史上最強牝馬であり、非常に思い入れの強い一頭。ただただ残念です。ですが、彼女はもう28歳。直前まで自分で体を動かすことも出来ていたようですし、見事な大往生と言っていいでしょう。
あのクリスタルカップの衝撃、並み居る強豪牡馬を蹴散らしナリタブライアンの2着に入った有馬記念。GI6勝のドイツの強豪ランドに迫ったジャパンカップ。ええ、どれも鮮明に覚えております。
今でこそ、牡馬と五角以上に渡り合う牝馬は数年に一度は出てくるようになりましたが、調教技術や設備、そもそも牝馬に対する関係者の扱いや考え方が今とは違っていた当時は、牝馬が牡馬相手のGIで好走するなんて滅多にないことでしたから、だからこそヒシアマゾンの走りにはとてつもない衝撃を覚えたものです。
母としては、残念ながら目立った活躍馬を出すことは出来ませんでしたが、まだその血は後世へと繋がっています。今度は祖母として、GIの馬柱でアマゾンの名を拝みたいですね。