2019【アイビスSD】予想

 函館、福島、中京が閉幕となり、今週からは札幌、新潟、小倉の3場開催。相変わらずの低空飛行が続いているだけに、この開催替わりを浮上のきっかけとしたいところです。

 まずはアイビスサマーダッシュ。千直というと基本的には波乱のイメージが強いですが、荒れる理由の一つが「何よりも適正が重視される舞台で、適正が未知数の馬が大駆けしたりするから」というもの。今回1番人気が確実視されるライオンボスが初の千直で15番人気で圧勝した2走前みたいのがその典型ですよね。直線競馬は新潟にしかなく、施行数自体もさほど多くない。だから、適正が全くわからない馬も少なくなく、そうした馬が大駆けすることで高配当が生まれている、といった感じでしょうか。

 でもこれ、基本的には条件戦での話なんですよね。クラスが上がれば必然的に各馬の経験値も上がっているわけで、それが千直唯一の重賞ともなれば、ほとんどの馬が千直で十分な経験を積んでおり、比較検討の材料は十分。その結果、ここ6年では1番人気が5勝2着1回とほぼパーフェクトな成績となっています。

 というわけで、本命は◎ライオンボス。いかに穴党と言えど、ここ2戦の千直での走りを見てしまうと、これに逆らうのは無謀な気がします。初めて千直を走った2走前は、不利な内枠から一気に大外ラチ沿いのポジションを奪って、そのまま後続を寄せ付けずに5馬身差、54秒1の好時計で圧勝。格上挑戦だった前走の韋駄天Sは、スタートで両サイドから挟まれながらも、それに怯むところもなくニの脚の速さで先手を奪い、今度は53秒9の完勝。着差こそ僅かでしたが、ゴール前は流す余裕もあったほどだから、まさしく着差以上の強さ。春の新潟で53秒台というのも出色の数字です。馬格のある馬なので斤量増もさほど気になりませんし、ここもあっさりクリアしてしまうでしょう。

 問題は相手です。これといったのがいないんですよね。去年の1,2着、ダイメイプリンセスとラブカンプーはどっちも状態面が今ひとつっぽい感じで「格よりもデキ」の夏競馬ではどうにも買いづらい。函館SS勝ちのカイザーメランジェも、その前走は禁止薬物問題の影響で7頭立てというラッキーパンチ。もしあれが普通に行われていたら、あの結果にはならなかったと思われるだけに額面通りの評価などできるはずもありません。となると、あとは韋駄天Sで◎に完敗しているようなのばかり…

 まぁでも、◎逆転の可能性を探るからみつからないわけで、これをいないものとして考えれば一応の序列をつけることは可能です。

 で、○アルマエルナト。前走の韋駄天Sは4着ですが、上位3頭はみんな自身よりも外枠の馬でしたし、勝ち馬は抜けていたとしても、2,3着馬とは差はないはず。何よりこの馬自身前走が初の千直。って考えると、慣れの見込めるここは前進があっていいはずです。大外引き当てましたし。

 単穴は▲アンフィトリテ。デビューから3連勝。その後は2戦連続二桁着順。が、その2戦はいずれも長期休養明けでのもの。かつ2走前は7Fだったし、前走は道悪だったし、いずれも言い訳の出来る負け方ですから、ある意味ではまだ全く底を見せていないとも。長休明け2戦目、初の千直での一変に期待します。

 以下△は、ビップライブリーにカッパツハッチ、ミキノドラマー。それに菜七子騎手のレッドラウダ。以上とします。

◎:ライオンボス
○:アルマエルナト
▲:アンフィトリテ
△:ビップライブリー
△:カッパツハッチ
△:ミキノドラマー
△:レッドラウダ

 馬券は◎頭固定の3連単のみ。ダイメイプリンセスとラブカンプーとカイザーメランジェをばっさり切っているので、そこそこの配当には期待できるかも。

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