【京都牝馬S】難解な7F戦
去年から開催時期が一ヶ月ほど遅くなって距離も7Fに短縮。さすがに時期も距離も替わったとなると過去データは無意味ですね。一応、たった一つのサンプルながら参考までに去年の結果を見ると、1着はクイーンズリング、2着マジックタイム、3着ウインプリメーラ。共通していたのは、いずれもマイル以上を主戦場としていて、重賞で連対実績もあったという点でしょうか。
ちなみに、この3頭は1,6,3番人気だったのですが、近い人気の2,4,5番人気は、ウリウリ、ウキヨノカゼ、スナッチマインドの3頭で、それぞれ5,15,4着。これらはみんな当時7F以下を主戦場としていました。ということは、マイルから7Fに短縮されたものの中心はマイル以上を使ってきた馬になるのでは? と考えることが出来ます。ま、所詮は去年一戦だけのデータなので大してアテにはなりませんが、スプリンターとマイラーの混在する7F戦は能力の比較が難しいので、そこに優劣をつけることで無理くり自分を納得させようという事ですね。そうでもしないと全然絞り込めそうもないので……
というわけで、昨秋以降が全て7F以下だった馬はバッサリいきます。これでアルビアーノにスナッチマインドといった人気馬や、ナックビーナスにムーンエクスプレス、ワンスインナムーンといった上がり馬ともお別れです。
こうなればあとは簡単。まず本命は◎レッツゴードンキ。昨夏から初秋にかけてはスプリント路線でしたが、その後はマイルのJBCレディスクラシックとターコイズSなので臨戦過程に問題はなし。凄いのは、スプリントでもマイルでも芝でもダートでも全く崩れることなく上位争いに顔を出しているという点。昨夏以降の5戦は3,3,9,2,2着と勝ち切れないレースが続くものの全て0秒2差。前走のターコイズSなんて56.5kgを背負ってのものですし、牝馬限定のGIIIなら明らかな格上でしょう。そもそも桜花賞馬ですし。叩いた上積みもあって、一時期の不振からは完全に脱却した岩田も信頼できますし、期待していいでしょう。
対抗に◯アットザシーサイド。阪神JF5着、桜花賞3着と実績は十分。近2走はロスの多い競馬で勿体ない負け方でしたが、不利があって上がり最速のオーロCも、中山マイルで外々を回して0秒3差のターコイズSも能力の一端は示したと言えるものでした。ミルコへの乗り替わりは大歓迎ですし、京都芝7Fも2戦2勝ですから適正はかなり高そうです。
3番手にちょっと穴目の▲ウインファビラス。昨年は牝馬三冠戦線で今一つ振るいませんでしたが、距離を短縮したここ2走はまずまずの内容。そもそも新潟2歳Sと阪神JFで2着しているように、マイルに実績のある馬ですから当然と言えば当然ですが。父ステイゴールドに母父アドマイヤコジーンの血統は今の京都の馬場にも合っていそうで、一発があってもいいかと。
以下、△にエテルナミノルとダンツキャンサーの2頭。前走がマイルのウリウリは残そうかどうか迷いましたが、さすがに牝馬で57kgは厳しいですよね。そこまで馬格のあるタイプでもないですし。
◎:レッツゴードンキ
○:アットザシーサイド
▲:ウインファビラス
△:エテルナミノル
△:ダンツキャンサー
馬券は◎◯▲の馬連&3連単ボックスが中心。それと◎軸で△までの流し馬券を少々。