2019【ドバイ国際諸競走】について
国内のGIシーズンも間近に迫ってきておりますが、同時に今や日本の競馬ファンにもお馴染みとなったドバイワールドカップデーも迫ってきております。
今年もたくさんの日本馬が参戦予定ですが、ここでちょっと状況をまとめてみましょう。
■ドバイワールドカップ(ダート2000m)
ケイティブレイブ(牡6歳 栗東・杉山晴紀厩舎)
■ドバイシーマクラシック(芝2410m)
レイデオロ(牡5歳 美浦・藤沢和雄厩舎)
シュヴァルグラン(牡7歳 栗東・友道康夫厩舎)
スワーヴリチャード(牡5歳 栗東・庄野靖志厩舎)
■ドバイターフ(芝1800m)
アーモンドアイ(牝4歳 美浦・国枝栄厩舎)
ヴィブロス(牝6歳 栗東・友道康夫厩舎)
ディアドラ(牝5歳 栗東・橋田満厩舎)
■ドバイゴールデンシャヒーン(ダート1200m)
マテラスカイ(牡5歳 栗東・森秀行厩舎)
■UAEダービー(ダート1900m)
デルマルーヴル(牡3歳 美浦・戸田博文厩舎)
■ゴドルフィンマイル(ダート1600m)
ノンコノユメ(せん7歳 美浦・加藤征弘厩舎)
以上が、現状で招待を受諾している面々です。
それぞれに出走予定の外国馬についてはまだ全然調べてないので、どれが勝てそうとかは何とも言えないんですけど、これまで参戦した日本馬を物差しとして考えると、シーマクラシックとターフはいけそうな感じがしますね。ワールドカップはさすがにキツイかな。ここにルヴァンスレーヴとインティがいればヴィクトワール以来の快挙も現実味があったけど。シャヒーンもノーチャンスとは言わないまでも難しそう…。UAEダービーとゴドルフィンマイルは…、GIIで馬券の発売がないから可能性とかはどうでもよくてただ応援するのみですね。
にしても、いけそうな感じがするシーマクラシックとターフのメンツを見ると、これらが全部揃って大阪杯出走だったら「大阪杯がとんでもないことになっていたな」と思う半面、トップクラスがこれだけ不在になるGIってなんなの?って気も…。まぁ、招待レースで遠征費用が出る上に賞金も高いとなったらこっちに行くのは当然っちゃあ当然なんだけどさ。せっかくGIになったのに、なんだかなぁって感じですよね。大阪杯のGI昇格には「トップホースの海外流出を防ぐ」という意味もあったはずなのに、その意味では全然機能してないですもんね。
本来“GI”というのはその路線の“頂上決戦”であるべきレースなんです。でも、春はこんな感じで、秋は秋で国内と香港で露骨な使い分けが行われ、もはや国内GIでの頂上決戦は実現不可能な感じさえします。
でも、せめて年に一回くらいはそういうレースをやって欲しいですよね。となるとやっぱり有馬記念がそれに相応しいと思うので、ここは思い切ってジャパンカップを廃止にしてしまうのはどうでしょう? あんな名ばかりの国際招待競争なんてもはや何の意味もないんだし。いや、それでも香港への流出は避けられないから無理か…。でもそこは野球のオールスターを見習って、人気投票で選ばれたにも関わらず故障以外で辞退した場合はペナルティを課すとか。仮に香港に出ておいて有馬に出られないとかなったら、その後の半年間は出走できないとかすれば、リスクを避けて有馬記念一本に絞る陣営は増えるはず。もちろん、見返りは大きくしてあげないといけないので、賞金は大幅アップ。なんだったら出走手当だけで各陣営に1000~2000万くらい出してあげるとか。それくらいしないと、本当の意味での頂上決戦は出来ないと思うんだけどなぁ…