【フラワーC】これも1強
桜花賞のトライアル競争ではなく、近年はクラシックとの関連性もいまいち薄い感じがするフラワーCですが、歴代の勝ち馬はなかなかどうして凄いメンツです。キストゥヘヴンにダンスインザムード、古くはシーキングザパールなどもいますからね。
そんな中、思い入れという意味なら93年勝ち馬のホクトベガが断然、なのですが、ホクトベガが本格化を果たしたのは4歳(現3歳)秋以降で、このフラワーCを勝った時もそこまでのインパクトはなく、春クラシック2戦も善戦止まりだったんですよね。
そういった意味では、フラワーCが衝撃的だったのはシーザリオでしょう。新馬と500万下特別を牡馬相手に連勝し、フラワーCでは単勝1.4倍の圧倒的支持を集め、見事期待に応えて快勝。その後、桜花賞ではラインクラフトの2着に敗れるものの、オークスを1番人気で勝利。さらに、その一月半後には米国に渡りアメリカンオークスも完勝。故障でそれが最後のレースになってしまいましたが、わずか6戦のキャリアで歴史的名牝と呼ばれるほどの印象を残しました。
って、これ、ちょっとファンディーナと重なりません? 遅めのデビューで牡馬相手の新馬戦と500万下特別を連勝。フラワーCはおそらく単勝オッズ1倍台の人気。その後どうなるかはわかりませんが、ファンディーナがフラワーCに登録した時、なんかシーザリオっぽいな、と思ったんですよね。
2連勝の内容に関しては、時代も違えば相手も違うので比較は難しいですが、単純な着差やインパクトだけで言えばファンディーナの方が上。つまり、ファンディーナは既にシーザリオ級。と言うのはさすがに早計かも知れませんが、それぐらいの期待を寄せたくなる魅力がこの馬にはあります。
というわけで当然◎ファンディーナ。初の関東遠征がどうとか、ディープ産駒でコース適性はどうだとか、揉まれる競馬でどうなるかとか、重箱の隅を突くような指摘もゼロではありませんが、そんなものは問題にしないくらいのポテンシャルを秘めているような気がします。ここは、普通に回ってくればそれだけで勝てるでしょう。
相手は、ファンディーナにとって既存勢力との力関係を測るのに良い物差しになりそうな◯ディーパワンサ。前2走はともに4着に負けていますが、それぞれGIIとGIでのもので、GIIデイリー杯2歳Sは勝ち馬と僅か0秒1差。初戦、中京2歳Sを連勝した実績から世代上位レベルの実力の持ち主なのは間違いありません。もし◎がこれを全く相手にしないようなら、打倒ソウルスターリングも本気で見えてきます。
単穴▲がサンティール。少々地味なキャラですが、前走の京成杯は牡馬相手に0秒4差と善戦。2走前の未勝利勝ちは中山芝1800mで時計・内容ともにかなり優秀でしたし、愛知杯2着のサンソヴールの半妹で血統背景も確か。課題の折り合い面の不安もだいぶ解消されてきたとの事なので、ここはチャンスだと思います。
あとは、△にハナレイムーン、コーラルプリンセスまで。
◎:ファンディーナ
○:ディーパワンサ
▲:サンティール
△:ハナレイムーン
△:コーラルプリンセス
馬券は◎→◯▲の馬連を厚めに。◎→◯▲→◯▲△△の3連単も少々。