【ベルモントS】他を振り返る
先週末の重賞は海外GIベルモントSを含め3鞍全部的中。エプソムCは安めの馬連のみ。マーメイドSは印は打たなかったものの念のためクインズミラーグロも少しだけおさえていたため3連複と3連単がヒット。ただし、自身の本命が3着だったため収支はショボ勝ち程度。さらに、肝心のベルモントSもエピカリスが直前になって回避してしまったためオッズが激下がり。当たりはしたけど……って感じになってしまいました。
ひとつずつレースを振り返りますか。
エプソムCはダッシングブレイズ。近走は条件や展開が合わない中での連敗だったので、まぁ能力発揮ならこれくらい走れてもおかしくはないよね、と。アストラエンブレムは、「精神的な部分で詰めが甘くなっているのが気がかり」としたように、今回も最後の最後で自分からやめるような感じで勝ちきれず。陣営としては消化不良だとは思いますが、このレベルなら常に上位争いが出来る能力はあるので、今後も馬連や3連複の軸としては重宝しそうですね。馬券はこの2頭の馬連が当たって収支はちょいプラ。3~8着までは全く買ってなかったので3連系はさっぱりですが、まぁ負けなかっただけ良し。
マーメイドSは1番人気トーセンビクトリー軽視は予想通りだったのですが、やはり頭数が少ないことと、人気が割れすぎていたため思ったほどの配当にはならず。せめて◎アースライズが2着に残っていくれていれば、厚めの馬連が当たって、3連単も5万円以上ついていたのに…… 勝ったマキシマムドパリは普通に強かったですね。ユースケも自信を持って乗っていた感じでしたし。1800~2000mくらいがベストっぽいので、牝馬だとどこに目標を置くかが難しいですが、今後も牝馬重賞戦線でまだまだ活躍できるでしょう。
さて、肝心のベルモントSです。
これはもうなんて言うか、もの凄いフラストレーションが溜まっています。言うまでもありません。エピカリス陣営のことです。
直前も直前になって回避。厳密には主催者側の検査をパス出来なかった事による出走取り消し。はい? なにそれ? レースが早朝という事もあって、もう馬券買っちゃってんだけど? どうしてくれんの? って感じ。
個人的には、どのみち勝機はないと思っていたので、エピカリス絡みは一切買っておらず返還はなし。で、期待していたところのオッズは軒並み下落。このオッズならもっと別の買い方あったわ!とかなりイラつきました。
もちろん、ムリしてでも出ろ、というわけではありません。むしろ、馬の事を考えれば主催者はよくストップしてくれたとさえ思います。問題なのは、そんな状態にも関わらずゴーサインを出していた関係者でしょう。なぜこんな事になったのか、かなりうがった見解ですが、考えられるケースは3つあります。
一つ、J○Aから何かしらの働きかけがあった可能性。上位人気が確実な日本馬が出るか出ないかで馬券の売り上げは全然違うでしょうから、取り消しになる前に馬券の発売が始まってしまえば、仮に直前でエピカリスが取り消しになって返還が多く出たとしても、最初から出ない状況よりは多くの売り上げが見込める。だから、主催者がストップかけるまで回避の選択をさせなかった。というような事があったのでは?と考えてしまいます。
一つ、クラブが体裁を保つために何としても出走させたかったというケース。会員から海外遠征費用としてそれなりの額を徴収していますから、「お金払って下さい→アメリカ行きました→怪我しました→レース出られません→日本帰ります」ではクラブとしてのメンツが保てないと。そもそも、今回の遠征は反対意見も少なくなかったようですし、レースに出れさえすれば良いって感じだったのかと。クラブとしては自分のところの馬が米三冠に挑戦というだけで凄い宣伝材料ですし、あとは結果がどうなろうと、それこそレース中に故障しようと、「レース前の脚元には問題はなかった」と言い張ってしまえば会員は何も言えませんからね。普通、海外遠征は万全に万全を期すのが当たり前。最初のアクシデントの時点で藤沢や堀や角居や池江なら回避の選択をしていたでしょうから、厩舎とクラブの力関係なんかも影響したかも知れませんね。あー、やだやだ。
最後にもう一つ、陣営は主催者からストップがかかるような状態なのに本当に問題ないと思っていた場合。管理人が妄想するようなふざけた大人の事情がなかったのだとしたら、このケースですよね。でも、ある意味ではこれこそ最悪。主催者にとって日本馬の参戦は市場的にも大きなチャンスなわけで、来年以降も積極的に参加してほしいと様々な策を打っています。当然、それは今年、エピカリスが出走してベルモントSというレースの日本での注目度が上がって、という部分に期待していたに他ならないわけで、主催者としても出来る事ならエピカリスにはレースに出て欲しかったはず。それが、ギリギリのところでドクターストップをかけたのですから、馬はそれだけの状態だったという事。そして、そんな状態にも関わらず関係者は本気で大丈夫だと思って出走させようとしていたという事。え、これダメじゃね? なんなの? 日本のスタッフは無能なの? って感じ。
もう随分前から日本では故障が多すぎる事が問題になっており、その度に「高速馬場が…」とか言われていますけど、もしかしたら馬場とか関係なく、競走馬の健康管理という部分で獣医とかスタッフのレベルが低いからなんじゃない? と思ってしまいます。だって、獣医学を含めた医学のレベルはアメリカの方が日本よりも進んでいるのは確かなわけで、向こうの獣医が「ダメ」っていう状態なのに、「全く問題ない」って言ってレースに出させようとしちゃってたわけでしょ? ってことは、国内ではそんな状態でも普通にレースに出させてるって事なんだから、それが競走馬の故障の多発に繋がっていると考えるのは普通のことのような。だとしたら、本当に最悪です。
まぁ、これらは全て管理人の勝手な妄想であって、真実がどこにあるのかは知りません。ですが、向こうの獣医が止めるレベルだったのに、問題ないと言って出走させようとしていたのは事実。これは普通の事ではありません。どうせ、関係者の談話がちょこっと記事なるくらいで深く掘り下げられることなんてないんでしょうけど、キャロットと萩原師が失った信頼がとてつもなく大きいことは是非とも当事者達に理解して欲しいですね。
人気馬が取り消したせいでオッズが下がったなんてことは国内でもあるわけで、それについては基本的には納得しています。ただ、取り消しにいたった経緯があまりにも不可解というか、その部分には納得できないというか。ま、とにもかくにも馬が無事で良かった。それだけですね。