意外に荒れる?【ダイヤモンドS】
過去10年のダイヤモンドSのデータを見ると、1番人気が6勝を含む7連対と抜群に安定していて、2番人気も複勝率は50%。今の時代、この距離を得意とする馬なんてほとんどいませんからね。実績のあるステイヤーがしっかり人気に応えるケースが多いということなのでしょう。ハンデ戦ではありますが、スタートや勝負どころでの一瞬の加速がそこまで必要とされない超長距離は、短距離戦に比べて斤量差が与える影響がそこまで大きないと言われていますし。
であれば、実績からすればアルバートとフェイムゲームで鉄板? 前者はステイヤーズS連覇という現役屈指のステイヤーですし、後者は同レースで3年連続連対の実績馬ですから。普通に考えればこれですよね。
ただ、それは両馬が力の出せる状態でレースに臨めれば、の話。どうもこの中間を見るとどちらも体調面が今ひとつな様子。アルバートの森調教助手は「まだ昨秋の疲れが残っているのか、馬体の張りや毛づやが物足りない。控えめな調整になっているが、どこまで態勢が整うか」とかなり慎重な姿勢。フェイムゲームの宗像師も「もう少し馬体に張りが出てほしい感じはある」と。後者に関しては去勢手術明けから結果が今一つで、且つ年齢的な衰えがあってもおかしくないですし、全幅の信頼は置けなそう。
もちろん、この2頭を無印には出来ませんが、思わぬ凡走の可能性も低くなさそうなのでどちらも△止まりとします。
で、それらに代わる本命は◎カフジプリンスとします。菊花賞では3番人気に支持されたほどの馬ですから能力はここでも十分通用。その菊花賞と前走の日経新春杯は人気ほどの結果は出せませんでしたが、これは「京都は得意ではないようです」と、コース適性によるものと陣営は明言。ハーツクライ産駒全般的に言えることですが、どうも京都の下り坂が合わないみたいですね。東京コースは1戦1勝で左回りは3戦2勝。ズブいタイプなので単純に直線が長いというだけでもプラスです。重ハンデ馬が強い長距離戦なのであまり強調材料にはならないかも知れませんが、それでも自身のより良いパフォーマンスという意味では当然重いより軽い方がいいに決まってますし、54kgは魅力です。
相手本線は◯サムソンズプライド。前走の白富士Sは4着に負けたとはいえ、久々に先手を取ってこの馬らしい競馬が出来ていましたから、かなり調子は良いのかなと。鞍上も絶好調田辺ですし、あれよあれよの逃げ切りがあるかも。
▲はファタモルガーナ。同レースは一昨年が2着で去年が3着。ついでにステイヤーズSでも2着2回という、なかなか珍しい生粋のステイヤーです。前走はエビちゃんが「勝つにはあの形(4角先頭)しかない」という積極的な競馬でアルバートにクビ差の2着。当時1kg差だった斤量が今回は2kg差に広がるわけですから、数字の上では逆転も可能かと。とにかく超長距離が得意なジョッキーですし、今回も大崩れはないでしょう。
以下、△は前記通りアルバートとフェイムゲーム。それに、万葉Sでそこそこの配当を獲らせて貰ったラブラドライドを追加。
◎:カフジプリンス
○:サムソンズプライド
▲:ファタモルガーナ
△:アルバート
△:フェイムゲーム
△:ラブラドライド
馬券はいつも通り◎軸の馬連と縦目を少々抑えて、3連系は少しだけ。