波乱含み【フローラＳ】
桜花賞がまさかの結末となった事で俄然混戦ムードが漂ってきたオークス。歴史的名牝の誕生を期待していたので、桜花賞でソウルスターリングに土がついたのも、アドマイヤミヤビが大敗したのも残念な結果ではありましたが、オークスの馬券が面白みを増したのは間違いありません。
とはいえ、マイル志向の強い馬が多かった桜花賞組で掲示板外から巻き返しに期待できるのはアドマイヤミヤビくらい？ といった感じもするので、オークスで高配当馬券を狙うには別路線組のチェックが重要。そういう意味では、このフローラＳは非常に大きな意味を持つレースになる可能性があります。
オークスまで含めて注目したいのが◎ホウオウパフューム。これがトライアルを勝ったら本番でも人気になるでしょうから全然高配当狙いにはなりませんが、まぁそれは仕方ありません。なんと言っても牡馬相手に圧勝した寒竹賞が非常に素晴らしい競馬でした。本来中山向きとは言えないタイプなのにも関わらず、4角最後方から直線一気のごぼう抜き。ラスト2Fが11秒8－11秒5の加速ラップと、中山の急坂をものともしないパワーと瞬発力を備えています。当然、大箱で直線の長い東京替わりは大歓迎。ハーツクライにキングマンボという、いかにもオークス向きの血統ですし、大ブレイク中の田辺というのも魅力的です。本音を言えば、開幕週の馬場で前が止まらず差し届かずの3着、とかだと本番でも手頃な人気になりそうだから理想的なんですけどね。
相手筆頭は○レッドミラベル。逃げた初戦は道悪の影響もあって粘りきれませんでしたが、仕切り直しの前走が鮮やかな勝ちっぷり。牝馬限定とはいえ、外めの枠から早めに動いて最後は3馬身半差ですから、力が違ったとしか言えません。時計も優秀でしたし、一気の相手強化でも十分通用するでしょう。
単穴の▲はビルズトレジャー。近2走はともに重賞で7着。ですが、それらはいずれも牡馬相手の王道重賞。ファンディーナの皐月賞と同じ7着なら十分でしょう。祖母メジロドーベルに母父エルコンドルパサーとか、管理人世代にはドンピシャの血統ですし、牝馬同士のここは格好をつけてもらいたところ。
以下、△にアドマイヤローザ、ザクイーン、タガノアスワド、フローレスマジックまで。本当は個人的な桜花賞候補だったディーパワンサにも印を打ちたいところですが、前走のフラワーＣがあまりにも案外な内容だったので、ちょっと買いにくいかなと。
◎：ホウオウパフューム
○：レッドミラベル
▲：ビルズトレジャー
△：アドマイヤローザ
△：ザクイーン
△：タガノアスワド
△：フローレスマジック
馬券は◎軸で馬連＆3連系を手広く。