【東スポ杯2歳S】個人的ダービー候補
今年も残り二ヶ月を切ったところで、年間収支マイナスまであと僅かという危険水域に突入。いよいよ尻に火がついてきました。
明日は東京スポーツ杯2歳ステークス。この頭数ですからね、さすがに高配当には期待しづらいですが、きっちり当てて日曜日のマイルCSに繋げたいところです。
評価が悩ましいのがルーカスです。モーリスの全弟というデビュー前からの評判馬で、クラブの募集価格も大台の1億円。顔や馬体といったルックスや前脚を叩きつけるように走る豪快なフットワークはお兄さんにそっくりですし、初戦も札幌2歳Sより速い時計での完勝なら文句のつけようもありません。古馬になって覚醒した印象のある兄ですが、デビュー戦が2歳レコード勝ちですから特に遅咲きの血というわけでもないですし、これといって不安材料はないようにも思えるんですけど…
どうしても気になるのが、ムーアの存在。兄はデビュー戦をレコード勝ちして、2戦目の京王杯2歳Sでは単勝1.5倍の圧倒的1番人気に支持されているのですが、この時、ムーアと初コンビで6着に負けているんですよね。デビュー戦圧勝、2戦目で初重賞、鞍上にムーア、全てが兄と同じ。どこか因縁めいた感じがするというか…
さらに言えば、追い切りに跨ったムーアのコメントも気になるところ。「性格も良いし、態度もいい。形も大きさもお兄さんにそっくり」としながらも、「将来的には、いい馬になる」と。そう、「将来的には…」なんですよね…
「まだ子どもっぽい」とも口にしていますし、森助手も「重賞で甘くはないが、戸惑わずに走れれば」と。「戸惑わずに走れれば…」。つまり、好走は“条件付き”ということです。期待が大きいからこそ慎重なコメントになっていると考えられないこともないですが、実は現時点ではメディアが煽っているほどのレベルにはないのではないかと。勿論、将来性は相当なものだと思いますが、ここは過度の期待は禁物として評価は▲にとどめます。
となれば本命は当然、◎ワグネリアンでしょう。ヘンリーバローズに競り勝った初戦も高く評価できるものですが、それ以上に衝撃的だったのが前走の野路菊Sです。小柄なディープ産駒だし重馬場なら凡走もありうる、としてぶった斬ったら、まんまと返り討ち(泣) 緩い馬場を気にする様子はまったくなく、ラストは33秒0の末脚でド楽勝。エンジンのかかりが遅い感じはあるけど、かかってからの伸び脚は尋常ではないほど。重馬場ですよ? 重馬場で急坂もある阪神で上がり33秒0って…。ユーイチがよほど下手を打たない限り、ここは通過点。個人的には、現時点で来年のダービーの最有力候補だと思っています。
○カフジバンガードが相手筆頭。初戦は、出遅れて慌てて好位に取り付いたらペースが速くて直線伸び切れず3着。2戦目は、勝負所で他馬と接触する不利があってやはり直線の伸びを欠き3着。デビュー2連敗の敗因はハッキリしています。個人的には買っている若手の(岩崎)翼くんですが、この時の騎乗に関しては褒められるものではありませんでした。で、3戦目で吉田豊にスイッチすると6馬身差の大楽勝。馬場や展開が向いたのは確かですが、相手はそれなりに揃っていましたし、その中であれだけの差をつけて勝つのは能力が無ければ出来ない芸当です。前々から運べる脚質もメンバー的に有利に思えますし、展開と乗り方次第では逆転……は、さすがにないか。
本当は△まで評価を落とたかったルーカスのですが、この相手関係だと落としても▲が限界ですね。これに稽古で古馬1000万下クラスの馬を圧倒しているロードカナロア産駒のゴールドギアを△で追加。以上。
◎:ワグネリアン
○:カフジバンガード
▲:ルーカス
△:ゴールドギア
◎○で決着していながら3連系しか買わずに痛恨の不的中となったデイリー杯と同じ轍を踏むわけにはいかないので、馬券は◎からの馬単、さらに◎1着固定の3連単で。頼んだぞ、ユーイチ!