2018【香港カップ】予想

 基本的に荒れ難いレースであるうえ、今年は過去10年で最少頭数の9頭立て。さらに、地元の有力馬ワーザーの回避したことにより、もともと上位人気が見込まれていた日本馬のチャンスが増し、もはや馬券的な面白みは皆無。これは観るレースでしょう。

 とはいえ、一応馬券は買うので予想はします。本命は◎タイムワープで、対抗はその全弟◯グロリアスフォーエバー。少頭数で先行脚質はこの2頭だけ。前走は激しいハナ争いの末にハイペースで共倒れという最悪の結果でしたが、兄がハナ、弟が2番手とすんなり隊列の決まった2走は2頭でワンツー。前走の反省を踏まえれば、この大一番で馬鹿みたいにハナ争いでレースを捨てるとは思えませんから、行った行ったの決着もあるんじゃないかと。

 というか、もともと本命予定だったワーザーがいなくなった時点で、普通に考えればサングレーザーとディアドラが有力なんだけど、国内オッズで人気を被るのが確実な2頭では、どう考えてもリスクに対するリターンが小さすぎますから。たとえ高確率で当たるとしても、長い目で見た場合に絶対に回収率が100%を下回る買い方なので、ここから買ってはダメなのです。なので、本当はこのレースは買わずに観るだけにするのが正解。なんですけど…、それでも買わずにはいられないから、だったら遊びで穴を狙おうという感じ。結果的に回収率を下げることになるので本末転倒ですが、意味のない馬券を当てにいくよりは、まだ夢を見たほうがいいでしょ。

◎:タイムワープ
○:グロリアスフォーエバー
次点:日本馬3頭

 馬券は◎◯の馬連1点。プラス軸2頭の3連単マルチで相手に日本馬3頭の18点。頑張れステファノス!

 というわけで香港国際競争の予想はここまで。マイルとカップは人気の日本馬が絡みそうなので馬券的な旨味はゼロ。繰り返しになりますが、こういうレースは本当は買わないのが正解なのです。ただ、それとは逆にヴァーズとスプリントは、国内オッズでの日本馬の過剰人気が確実なので、この2鞍は勝負に行くべきかなと。オッズ次第では印を追加してさらに手を広げても十分なリターンが見込めそうですし、そのへんは当日の状況をみながら柔軟に。

 もちろん、日本人として、日本の競馬ファンとして、日本馬を応援したい気持ちはありますが、日本馬が過剰人気で飛ぶからこそ海外馬券が美味しいわけで、せっかくのその機会を逃すことなく、そこは割り切ってしっかり当てたいと思います。

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