出世レースの【シンザン記念】

続いて京都のメイン、シンザン記念。毎年言われている事ですが、過去にはジェンティルドンナやオルフェーヴルが好走したレースで、出世レースとして知られる一戦。ただし、注意したいのはオルフェーヴルを筆頭に後のGIが差し届かずの2着に敗れるケースも多いという点です。昨年のジュエラーとかね。

これは、金杯の時にも書きましたが、京都のグリーンベルトの為せる業。つまり、どれだけ力のある馬でも、馬場の良い内から先に出し抜けをくらうと簡単には差しきれないという事です。ここはなるべく前で運ぶ馬から入るのが正解ではないでしょうか。

前で運ぶ馬、と言えばトラストが真っ先に思い浮かびます。が、取捨とは別に何故ここを使うのか、意味がわかんないんですよね。総帥は「目標はダービー」と公言していますが、既にダービー出走に十分な賞金はありますから、普通に考えればこの時期は休ませるべきでしょう。百歩譲って続戦だとしても、気性的に距離に不安がある馬なのにまたマイルって、なんで?

ま、おそらく、ダービーはあくまで夢であって、結局は現実を見た上での判断なのでしょう。つまりは目先の賞金を獲りにきたんだろうって事で、そう考えるとそれはそれで買い材料にはなるのですが、さすがに使い詰めで上積みは見込めないですし、唯一57kgの斤量も減点材料。ここは思い切って消します。心情的に陣営の使い方も気に入りませんしね。札幌2歳S勝ち馬で、東スポ杯、朝日杯がともに5着。実績は文句なしなんですけど‥‥

で、本命は◎コウソクストレートにします。ハイペースを好位からアッサリ押し切った初戦、スローペースを最速上がりで差し切った2戦目、ともに好内容でデビュー2連勝。前走の京王杯2歳S(4着)は出遅れて後方から不完全燃焼な競馬になりましたが、基本的には好位から進められる先行力のある馬で、ここ最近積極騎乗の目立つルメールへの乗り替わりもプラスに出そうです。大外枠はちょっと嫌な感じですが、徹底先行型もいないので普通にゲートを出て好位に付けられれば大丈夫でしょう。

対抗は○ペルシアンナイト。デビューから1,2,1着で、唯一の敗戦も2歳女王ソウルスターリングに喫したものですから、戦績はほぼ完璧と言えます。3戦とも4角5番手以内で上がり3Fは最速と、好位から速い脚が使えるタイプなのも舞台適正にマッチ。スローの競馬しか経験がない点が懸念材料にはなりますが、メンバー的におそらく今回もスローだと思うので心配ないでしょう。人気なので妙味は薄いですが、仕方ないですね。特に評価を落とす理由がないですから。

単穴に▲マイスタイル。デビュー戦はシンハライトの半妹で期待馬のミリッサの3着に敗れましたが、レース内容自体は悪くなく、2戦目の前走で危なげなく勝ち上がり。その前走は1馬身1/4差の完勝でしたが、それでも「先頭に立つと遊んでいた」と言うのですから、ポテンシャルはかなりのものではないかと。

以下、△にエテレインミノル、タイセイスターリー。無傷2連勝中で人気確実なアルアインは、2走とも時計も内容も平凡で相手関係も楽だったように思えるので、過大評価と見て消します。

◎:コウソクストレート
○:ペルシアンナイト
▲:マイスタイル
△:エテレインミノル
△:タイセイスターリー

◎○▲の馬連&3連単BOXを中心に、3連系フォーメーションを予定。

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