【凱旋門賞】フランケル産駒が2番人気に浮上

昨日、「アルマンゾルの引退でサトノダイヤモンドが2番人気に」といった事を書いたばかりなのですが、またしてもオッズに変動があった模様です。まぁ、日本馬が出走する予定のフォア賞を含め、まだ前哨戦が幾つか残っていますから、現時点でのブックメーカーのオッズはあまり気にするようなものでもないんですけどね。

で、サトノダイヤモンドを追い抜いて2番人気になったのが英国のクラックスマン。デビュー2連勝の後、1番人気に支持された英ダービーで3着に敗れ、続く愛ダービーでも2着と惜敗が続いていましたが、先日行われたGIIグレートヴォルティジュールSを6馬身差で圧勝。J・ゴスデン厩舎らしく当初は英セントレジャーを目指していたそうですが、今回の結果を受けて英チャンピオンSや凱旋門賞への出走を示唆したとの事。ちなみに、断然人気が見込まれるエネイブルもJ・ゴスデン師の管理馬。

しかしまぁフランケルってのは本当に凄い種牡馬ですね。自身は2000mまでしか経験がないというのに、日本のソウルスターリングもそうですし産駒は2400mでもメチャクチャ強い。ま、距離に関してはサドラーズウェルズ→ガリレオと続く血筋ですから不思議ではないですけど、欧州の馬場でも日本の馬場でもトップクラスの馬を輩出しているのは本当に凄い。というか、もしフランケルがジャパンカップに出走していたら、高速馬場だろうが2400mだろうが関係なく圧勝していたんじゃないか、なんて気もします。

それはそれとして、クラックスマン。まだ動向は未定ですが、もし凱旋門賞に出走となればサトノダイヤモンドにとっては間違いなく強敵になりそうですね。そして、馬券的な意味では非常に管理人好み。英愛ダービーは連敗しているとはいえ、3,2着ですから、大崩れのない安定感は魅力的です。おそらく凱旋門賞を使うにしても、もう一戦挟むと思われますので、そこでどのような走りを見せるのかも注目です。

なお、今年はサトノダイヤモンド(とサトノノブレス)も前哨戦のフォア賞を使う予定だから比較的予想はしやすそうですね。本番と同じシャンティイの芝2400mのフォア賞ですから、適正もある程度は判断できそうですし。それを言ったら去年のマカヒキもそうなので、「前哨戦(ニエル賞)を勝っても本番サッパリだったじゃないか」と言われたらそれまでなんですけど…。マカヒキの場合、陣営が各方面に気を使ってなのか、前哨戦後はポジティブな発言に終始していたものの、実際のレースの内容は正直微妙でしたからね。相手が大したレベルじゃなかった上に2,3着馬とはクビ、アタマと小差でしたし。むしろ、これでよく現地での人気も上がったなというのが正直な感想。なので、ひたすら「日本馬頑張れ」のメディアの報道や、関係者向けに良いことしか言わない陣営コメは一切無視して、自分の目でレースをしっかり分析すれば、本番での取捨を決める大きな目安になると思います。

フォア賞は9月10日。もちろん馬券の発売はない(JRAが何故海外馬券の発売をGIに限定するのか意味がわからないが…)ですし、中継もグリーンチャンネルくらいなものでしょうけど、すぐに映像を観ることは出来ると思いますので、これはしっかりチェックしなくてはいけませんね。願わくば軽い相手に圧勝。で、本番は国内オッズで1番人気。で、4着以下敗戦。が、理想かなぁ。こんな事言うと非国民とか言われそうだけど、馬券は馬券なんだから仕方ない。それに、昨日も書いた通り、どうせ勝つなら初勝利は是非とも日本の騎手で勝って欲しいとも思いますし。なので、的中度外視で馬券買っての全力応援は、ユタカさんがキーファーズの馬に乗って挑戦するまで取っておきます。マジでそんな日がくればいいなぁ……

 - 海外GIの考察 競馬ニュースの所感