【金鯱賞】得意舞台で一変?
金鯱賞と言えば、やはり思い出されるのは98年。サイレンススズカの大逃亡劇でしょう。前半1000mを58秒1でガンガン飛ばす大逃げ。直線入り口ではさらに加速。最後は後続に1秒8もの差を付ける大差勝ち。あまりの速さ、強さに直線の一人旅にスタンドから拍手が巻き起こったほど。これは本当に衝撃でした。大逃げでスローに落としての大差勝ちとかではなく、スタートからハイラップでガンガン飛ばした上での大差勝ちですからね。あんなレースは後にも先にも見た事がありませんよ。
それでは予想です。今年は、サイレンススズカのような突出馬も、快速の逃げ馬もいません。であれば、開幕週ということもあるので、時計勝負に対応できて、ある程度の位置から運べるタイプが最も信頼できそう。ちょうど去年の今時期の開催から中京の芝がやたらと速くなりましたから、時計勝負への対応力は最重要項目と言えるかも知れません。
そこで浮上してくるのが、中京芝2000mのレコードホルダー、◎パドルウィールです。昨夏のシンガポールTC賞は、番手追走から直線であっさり抜け出して4馬身差の大楽勝。1分58秒4は堂々のレコードタイム。もしこれがゴール前で競り合いにでもなっていれば時計はさらに縮んでいたはずです。その後、京都の準オープンで連敗して人気を落としましたが、2走前の金鯱賞は格上挑戦でGIIと厳しい条件にも関わらずヤマカツエースにクビ差の2着。よほど中京芝2000mの条件が合うのでしょう。前走は息の入らない流れが向かなかっただけですから特に気にする必要はなし。今回のメンバーならそういった流れにはならないでしょうし、得意舞台で一変する。はず。
対抗は◯ヤマカツエースで仕方ないですかね。2走前の金鯱賞で◎に勝ってますし、前走の有馬記念も絶好枠から池添が完璧な騎乗をしたとはいえ、あのメンバーで4着は素直に凄いですから。ただ、こちらはあくまでもGI前の叩き台。そのぶん、目一杯の仕上げ、競馬にはならないと思うので一つ評価を落としました。
面白そうなのは▲スズカデヴィアス。こちらもポイントは昨年の金鯱賞。スタートでアオッて最後方からの競馬になり結果は10着というものでしたが、その時の上がりはメンバー最速の32秒8。それ以前は「出来ればハナへ」という競馬をしていた馬が、まさかあれだけの決め手をみせるとは… って感じでしたね。続くリゲルSも出遅れて5着に敗れましたが、上がりはメンバー2位をマーク。そして真骨頂が前走。今度は五分のスタートで5番手あたりに付けると、最後は馬群を割って差し切り勝ち。今はとにかく状態も良いようですし、しまいを生かす競馬に転換して精神面で競馬に前向きになった模様。まだ、人気は上がらないでしょうし、もう一丁に期待します。
あとは、△にサトノノブレス、ステファノス、プロディガルサン、ルージュバック。
◎:パドルウィール
○:ヤマカツエース
▲:スズカデヴィアス
△:サトノノブレス
△:ステファノス
△:プロディガルサン
△:ルージュバック
ちょっと印打ち過ぎですね。でも消せないんだからしょうがない。馬券は点数が増えすぎないように三連複のフォーメーションをメインに押さえで馬連も。あとは、配当が大きくなりそうなところだけ3連単で夢を見ようかな。