【フィリーズR】爆穴◎!

13年メイショウマンボは後にオークス・秋華賞・エリザベス女王杯を勝ち、15年クイーンズリングも翌年のエリザベス女王杯を制覇。近年は後の牝馬GI路線の活躍馬が度々登場していますが、王道のチューリップ賞に比べると手薄なトライアルになる印象も強く、14年ベルカント、16年ソルヴェイグなどスプリント色が濃いレースでもあります。

しかし、フィリーズレビューの前身である報知杯4歳牝馬特別の名称で行われていた頃まで遡ると、キョウエイマーチやイソノルーブル、さらにはメジロラモーヌなど数多くの名牝が蹄跡を刻んだレースでもあるんですよね。

そんな中、個人的に最も衝撃的だったのがライデンリーダーです。笠松でアンカツを背に10戦10勝と無敵の強さを誇り、中央初参戦の報知杯4歳牝馬特別で実況の杉本さんが絶句するほどの圧倒的な末脚で完勝。その前年に笠松から中央に移籍したオグリローマンが桜花賞を勝っており、そういった背景もあって2番人気には支持されていましたが、オグリローマンはオグリキャップの妹で中央でもそれなりに活躍馬を出していたブレイヴェストローマン産駒だったのに対し、ライデンリーダーは近親にも父ワカオライデン産駒にも目立った活躍馬がいないというマイナー血統。未知の要素への期待で単勝は売れましたが、実際には厳しいだろうという見立てがほとんどだったかと。それが、あの末脚ですからね、本当に驚きました。それがあまりにも衝撃的だったため、桜花賞とオークスで◎を打って散財してしまいましたが、今となっては良い思い出です(笑)

余談が長くなりました。そろそろ予想にいきます。

ライデンリーダーの話をしたのは、なにも思い出にふけるためだけではありません。本命は、ライデンリーダー同様ダート無敗で今回が芝初挑戦の◎タガノカトレアとします。デビュー2戦はともに脚抜きのいいダートで差し切り勝ちですから、スピードも瞬発力も申し分なし。何より、デビュー前に栗東坂路の追い切りでしまい11秒台をマークしていた脚力の持ち主で、調教でもレースでも跨っている菱田君が「大きいところを狙える器」と評するほど。まだ重賞勝ちのないジョッキーではありますが、昨春に定年となった松田博師に可愛がられ、若い内から重賞レベルの馬に数多く乗せてもらっていましたからね、その見立ては素直に信じたい。もちろん、芝適正は未知数。兄姉も基本ダート馬ですし、エンパイアメーカー産駒ですし。ただ、阪神芝7Fはけっこうダート馬が活躍する舞台でもありますし、小柄な馬体に手先の軽いフットワークは芝でも通用しそうな気がします。

と、そんな事を書いたところで「ライデンリーダーが勝った時って阪神じゃなくて京都だったな」なんて思い出したりもしましたが、気にしないことにしましょう(笑) 菱田君も八木オーナーにはお世話になっているんですから、そろそろ恩返しに重賞の一つも勝たないとね。

対抗は、人気でも◯レーヌミノルですかね。実績は抜けてますから。前走のクイーンCは決め手のあるタイプに強襲を食らって4着に敗れましたが、当初から年明け3戦目に桜花賞を予定しており当時は明らかに余裕のある仕上げ。その上、逃げ切り困難な東京マイルで初めて逃げる形になってあの競馬なら内容的には悪くありません。距離短縮、阪神替わり、どっちもプラスに働きそうですし、崩れるシーンはちょっと想像しにくいですね。

単穴の▲は、これも人気どころですがジューヌエコールで。阪神JFは道中で他馬と接触して、「そこからハミを取らなかった」という事なら度外視していいでしょう。それ以前はデビュー3連勝でデイリー杯2歳S勝ち。当時の2着ボンセルヴィーソが朝日杯FSで3着好走なのだから当然高い評価が必要です。パワー重視の舞台でクロフネ産駒というのも良いですし、ここは巻き返してくるかと。

以下、△はアズールムーン、カラクレナイ、フラウティスタまで。

◎:タガノカトレア
○:レーヌミノル
▲:ジューヌエコール
△:アズールムーン
△:カラクレナイ
△:フラウティスタ

馬券は◎軸の馬連&3連複。◎◯軸2頭の3連単を予定。

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