【中山牝馬S】ヒモ荒れ期待!
過去の思い出を振り返りながら予想を展開している今週末。金鯱賞とフィリーズレビューは何となく思い立っただけなのですが、せっかくなんで中山牝馬Sの思い出も。
昔、何故か“サクラ”の冠名、俗に言う“サクラ軍団”が好きだった時期がありました。ナリタブライアンと同世代に、サクラエイコウオーという、デビュー戦で逸走して競走中止になるような個性派がいまして、この馬が凄く好きで、気がつけば“サクラ”の馬を追いかけるようになっていたんですね。で、当時は“サクラ”と言えば境勝太郎調教師と小島太騎手のタッグが基本。チヨノオーもホクトオーもバクシンオーもチトセオーも、もちろん前記エイコウオーも、ローレルも皆このタッグ。ですから、必然的に小島太騎手も応援するようになっていって。
で、中山牝馬Sです。今は2回中山の6日目に行われるようになりましたが、90年代までは2回中山2日目に行われており、月日で言えば、2月末か3月の頭だったんです。で、これが2月末の場合は、その週で引退する騎手にとっては最後の重賞になるわけなんです。
小島太騎手が引退した96年がそうで、96年2月25日の中山牝馬Sが最後の騎乗となりました。パートナーはデビューからずっと手綱を取り、前年のエリザベス女王杯を制したサクラキャンドル。チトセオーの妹という事もあり、管理人もキャンドルはデビュー戦から現地に観戦に行くなど追いかけていて、10番人気で勝ったエリザベス女王杯では大いに儲けさせてもらいました。当然、小島太騎手の引退レースも、中山へ行き、単勝馬券を握りしめてレースを観戦。結果は9着と振るいませんでしたが、馬券が外れても清々しい気持ちになったのは、もしかしたらあの時が初めてだったかも知れません。
最終レースの後に引退式が行われ、ファンからは大きな“フトシ”コールが。その歓声の中には管理人の声も混じっていたんですね。いやはや、非常に良い思い出です。乗り替わりが当たり前になり、エージェント制によって厩舎と騎手の関係が希薄になってきた今あらためて思い返すと、本当にあの時代は人馬ともに応援のしがいがあったなぁ、なんて思います。いい時代でした。
というわけで、そんな思い出深い中山牝馬Sの予想です。
本命は◎ビッシュ。昨秋のGI2戦は振るいませんでしたが、秋華賞はスタートで後手を引いて流れに乗れず。JCは流れも向かなかったですし、さすがに相手も強すぎました。しかし、オークス3着は非常に良い内容でしたし、紫苑Sも、相手に不利があったとはいえヴィブロスを負かしたのは事実。中山は2戦2勝の得意舞台で、小柄で仕上げやすく休み明けも問題なし。ここは期待して良いでしょう。
対抗は◯フロンテアクイーン。メジャーエンブレムの2着に負けたクイーンCが好内容だったので、以来ずっと追いかけているんですけど、馬券を獲ったのは紫苑Sだけ。前走の初音Sは8番人気で妙味が大きかったのに相手を間違えてハズしてしまったんですよね…… なので、ここでもういっちょ。まだそんなに人気にならなそうですし。
単穴はちょっと思い切って▲ウインリバティ。ネットのニュースなどでご存知の方もいるかもしれませんが、今回、松岡が6年ぶりに50kgで騎乗するらしく、それもオーナー直々に依頼してとのこと。しかも、これがラストラン。有終の美を飾るべく勝負駆け仕様の香りがプンプンします。松岡も最近じゃ51kgでも断ってたのが50kgでも乗るって言うんだから、それなりに勝機があると感じているはず。やってもらいましょう。
以下、△にクインズミラーグロ、トーセンビクトリー、デニムアンドルビーまで。クインズミラーグロは▲同様、斤量と鞍上に注目。蛯名が52kgで乗ることは殆どなく、今年唯一52kgで乗ったのが東雲賞で11番人気2着のプラチナブロンドですから、ここも期待していいかも。
人気のパールコードは典型的な叩き良化型なのでここは軽視。これが引退レースのマジックタイムは1800mではキレが削がれそうなのと、繁殖価値を考えればここで無理はしないだろうという判断で無印。
◎:ビッシュ
○:フロンテアクイーン
▲:ウインリバティ
△:クインズミラーグロ
△:トーセンビクトリー
△:デニムアンドルビー
馬券は◎1着固定の馬単と3連単に、押さえで◎からの馬連も少々。