2018【香港ヴァーズ】予想

 香港国際競走は、時系列に沿っていきます。

 まずは第4Rの香港ヴァーズ。日本からは今年のエリザベス女王杯の1,2着馬、リスグラシューとクロコスミアが参戦します。が、まぁさすがにないでしょう。どちらも実力のある馬ですし、特にリスグラシューは香港を知り尽くすモレイラの手綱ってことで国内人気は高そうですが、この距離、この相手では…ね。どちらも実績の大半は牝馬限定戦でのもの。それに対し、相手はキングジョージや凱旋門賞で上位争い出来てしまうレベルの馬たち。これが日本のレースなら馬場適性だけで勝てる可能性は高いと思いますが、欧州馬がしっかり結果を残しているシャティンでは、さすがに苦戦は避けられないでしょう。

 というわけで、本命は◎ヴァルトガイスト。今年はGIサンクルー大賞を含め重賞4連勝を達成。その後、凱旋門賞4着、BCターフ5着と連敗していますが、いずれも現地ではエネイブルに次ぐ2番人気となっており、この路線では世界でトップクラスに評価される実力馬です。連敗と言ったって世界最高峰の芝のレースで4,5着なら悲観するようなものではありませんからね。ガリレオにモンズンという重厚な欧州血統馬だけに、最近のシャティンの高速馬場が合うかどうかという点だけが不安材料になりますが、高速とは言っても、日本のそれほど異常なものではないのでたぶん大丈夫でしょう。取りこぼす可能性もなくはないけど、崩れることもなさそうなので馬券の軸にするなら素直にこれで良いかと。

 相手筆頭も欧州馬の◯ミラージュダンサー。キャリアハイはGIII勝ちまでですが、3走前のGIIプリンセスオブウェールズSでは、その後にGIを3連勝するベストソリューションに半馬身差ですから、GI通用の地力は既に証明済みと言っていいでしょう。近親に時計の速い米国の芝GI勝ち馬が多数おり、かつ日本の高速馬場にも対応できているフランケル産駒という点から、◎とは逆に今の馬場は合いそうな感じ。配当的な妙味もありそうなので、頭まで期待したいところ。

 単穴は地元の▲パキスタンスター。気分良く走って自分の力を発揮できればめっぽう強い。が、気性難が災いして力を出せずに凡走するケースも多々。いわゆる典型的なムラ馬ってヤツですね。ただ、やっぱり地の利は無視できませんし、コース実績も大きな強み。QE2世Cで完璧に乗ったビュイックとのコンビですし、全然あると思います。

 以下△はゆったりとしたローテーションに好感が持てるサルウィン、距離不足の前走でも頑張っていたラトロープ、◯と同じフランケル産駒で大崩れのないロストロポーヴィチ。以上。

■4R 香港ヴァーズ

◎:ヴァルトガイスト
○:ミラージュダンサー
▲:パキスタンスター
△:サルウィン
△:ラトロープ
△:ロストロポーヴィチ

 馬券は◎軸で本線厚めの馬連。3連系は頭荒れの可能性もあると思うので、◎軸マルチまたはフォーメーションで手広く。

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