【神戸新聞杯】奇跡の覚醒

夏競馬が終わり確実に予想の調子は上向き。しばらく不振が続いていた重賞予想もボチボチ当たるようになったし、大荒れのローズSもけっこう惜しかったですからね。とはいえ、惜しいでは意味がないのが競馬。今週はきっちり的中を射止めたいと思います。

まずは神戸新聞杯。神戸新聞杯と言えば、真っ先に思い出すのは94年。当時は京都新聞杯も秋に行われていて、関西圏の菊花賞トライアルが2鞍あったんですよね。で、この年はその2鞍をスターマンという馬が連勝。1200mの500万下とマイルの900万下を連勝して、ここに駒を進めてきた上がり馬だったんですけど、その勢いままにこれを2馬身半差で完勝すると、続く京都新聞杯ではあのナリタブライアンを負かしてしまったという。その後は怪我などもあり結局GIを勝つまではいかなかったんですけど、当時はまだ競馬を見始めてそれほど経っていなかった事もあって、非常に強い印象が残っています。いまだに菊戦線の上がり馬というと「スターマン凄かったなぁ」となりますから。ま、細かい事を言うと、スターマンの条件戦の連勝は4~6月に挙げたもので、夏場は休養していたので、いわゆる夏の上がり馬ではないんですけど。

で、なんでまたスターマンの話なんてしたかというと、まず一つは「あのナリタブライアンでさえ秋初戦は負けたんだよね」って事と、もう一つは「秋になって急激に成長している馬っているよね」的な事が言いたかったわけです。

もうおわかりですね。そうです。レイデオロは鉄板じゃないだろ? という事と、本命は連勝中の上がり馬◎キセキって事です。

まずはレイデオロ。ダービーでは○を打ってかなり儲けさせて貰いましたし、強い馬なのは間違いないです。ホープフルS以来のぶっつけだった皐月賞の内容からすれば休み明けを苦にするタイプでもないでしょうし、普通に考えればこれでしょう。が、強いとは言っても、あのダービーの内容を見る限りあくまでも常識的な範囲に収まる強さ。オルフェやディープやナリブーみたいな、三冠級の怪物には思えませんから、ちょっとした事で取りこぼす可能性は高いかなと。加えて、ここから中3週で本番を迎えるライバル勢に対し、こちらは大目標のジャパンカップまで中8週。余裕があるぶん、ここでそこまで仕上げる必要はありませんし、むしろここである程度以上仕上げてしまうと次が大変。となれば、かなりの余裕残しの仕上げになるのではないかと。なので、レイデオロは押さえの△にとどめます。

そして、本命は前記通り◎キセキ。正直、夏前までは「ルーラーシップ産駒は決め手に欠けるし、大きいところはなかなか難しいかな」と思っていたのですが、この馬に限らず、ここにきてネックになっていた馬体の緩さが解消して急激に良くなっている馬が多いように感じます。その代表格がキセキで、兎にも角にもここ2戦が圧巻の内容。2走前の平場の500万下は相手が弱かったとはいえ中京で上がり33秒2であっさり突き抜け、さらに前走の信濃川特別はノーステッキで上がり32秒9。いくら新潟外回りとはいえ、そこそこペースも流れてましたし、ほぼ持ったままであの上がりはちょっとヤバいなと。ミルコも「僕は何もしていません。強かったですね」と最大級の賛辞を贈っています。

個人的には、菊花賞はもちろん、来年のロンシャンまで期待したいところ。石川達絵オーナーという事は実質的にはバローズの猪熊広次オーナーって事で、海外遠征もなくはないですし。トニービン産駒のエアグルーヴの血を引くルーラーシップですから、絶対ディープ産駒よりは欧州向きだと思うんですよね。ま、さすがに今の時点でロンシャンどうこうはちょっと夢を見すぎだとしても、とりあえずここは勝ってくれると信じます。ここまでルーラーシップ産駒には半信半疑だったけど、もともとルーラーは大好きな馬なので、ようやくその産駒に大枚投資するチャンスが来たなという感じですね!

となれば相手も同じルーラーシップ産駒の○ダンビュライトしかないでしょう。こちらも夏を越してだいぶ緩さが解消してきた印象。もともと、きさらぎ賞、弥生賞、皐月賞で3戦連続3着と抜群の安定感がありますし、ダービーもインで動けず消化不良の競馬で0秒4差6着ですから実力は文句なし。むしろ、今となってみれば何故皐月賞でこれを買えなかったのかと。これに印が回せていたら100万馬券だったのに……。ま、競馬でタラレバを言ったらキリがないので、そこは仕方ないですけど、その時買えなかったぶんを今回で取り返させて貰おうと思います。何と言っても1勝馬。このままじゃ菊花賞の除外は濃厚ですから、なんとしても3着以内という仕上げ、競馬になると思いますし。

ここからはちょっと悩みましたが、単穴の▲はベストアプローチとします。日本ではあまり馴染みのない血統という事で少々過小評価されている感じのする馬です。弥生賞の4着は直線で進路がなくなり完全に脚を余してのものですし、青葉賞はアドミラブルには突き放されたとはいえ自身2分24秒0で走破なら文句なしですし、ダービーは明らかにデキ落ちだった上にイレ込んで全く力を発揮出来なかったので度外視出来ますし。実は見た目の字面以上に強いのではないかと。

以下、△はレイデオロ、カデナ、サトノアーサーまで。ダービーで夢を見させて貰ったマイスタイルは今回は無印。前走はドスローの楽逃げで流れが向いたというか、鞍上の神騎乗ありきの結果ですからね。もちろん、それでも力がなければダービーで掲示板には乗れないとは思いますが、そもそも今年のダービーはレースレベル自体が微妙ですから。しかも今回は同型もいますし、上手く逃げられたところでマークは厳しくなるでしょうから、ちょっと買いにくいかなと。

◎:キセキ
○:ダンビュライト
▲:ベストアプローチ
△:レイデオロ
△:カデナ
△:サトノアーサー

馬券は◎軸のあれこれ。頭まで期待できると思うので、レイデオロが被るであろうぶん、馬単や3連単1着軸に妙味がありそう。連複は抑えで単勝負も面白いかと。

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