2018【菊花賞】を振り返る

色々とフラストレーションのタマる競馬だったので久々に回顧記事。

世代最強馬(だと思っている)ブラストワンピースは菊花賞で4着に敗退。頭固定で買っていたので、最後の直線に入る前に諦めました。あのペース、あの位置で届くわけがないですから。

敗因を距離に求める声もあるようですが、たぶん違うでしょ。本質的には中距離馬ってのはそうだと思いますが、今回の菊花賞はドスローの決め手比べ。実質1800~2000mの競馬と言っていい内容だったので、スタミナなんて大して関係なかったかと。

では、何故負けたのか。これは残念ながら騎手という以外ないですね。池添は日本人ジョッキーでは間違いなく1,2位を争うレベルの腕だと思いますが、今回は「勝ちたい」とか「勝てる」という思いが強すぎた気も。その結果、あんな緩いペースなのに全く動けず。最後まで流れに身を任せて、直線で必死に追うけど差し届かずの4着という結果。で、池添に限らずだけど、皆が皆、口を揃えて「ペースが…」って、アホなんですか?

改めて思ったのは、日本人ジョッキーが日本の競馬だけでどれだけ腕を磨いたところで、世界で戦ってきたジョッキーには一生勝てないね、ってこと。ルメールは、スタートが良すぎて当初のレースプランとは全く異なる位置取りになりながら、そこから考えうるベストの選択を繰り返しての戴冠。デムーロは、ペースが遅いと判断するや否やマクリ気味に仕掛けて最終コーナーではしっかり勝負圏内に。どうして日本人ジョッキーはこれをやらない? ま、単純に技術に自信がないから出来ないだけなんだろうけど。それ以外にも、仕掛けてボロ負けしたら格好悪い、言い訳が出来ない、という見栄や体裁。誰か行ってくれよ、という他力本願気質もあるような気がしてならない。自分で何とかしようっていうルメールやデムーロみたいな勇気がないんですよね、大半の日本人ジョッキーには…

馬の力を出し切ることなく負けられたら、馬券を買っていたファンは納得出来ないし、その馬の関係者だって同じでしょう。そう考えると、外国人ジョッキーにばかり良い馬がいくのも当然ですよね。やはり世界で揉まれてきた経験、そこで磨いてきた技術、そして勝利に貪欲なハングリーさが重要なんですよ。日本の競馬は賞金が高すぎるから、たいして勝ってないジョッキーでも年収はうん千万円。年間500鞍騎乗すりゃ、騎乗手当だけで2000万円だもんね。そりゃ、ハングリーさなんて生まれるわけない。騎乗手当を4万円から1万円に減らして、賞金からの取り分を1着のみ5%から10%とかにしたらもっとやる気になるかも。それくらいの改革がなきゃ日本人ジョッキーのレベルは上がらん気がしますわ。

個人的に、菊花賞や天皇賞(春)のような長距離戦は、騎手の駆け引きとかが面白くて大好きなんだけど、その大好きな菊花賞でクソつまらんレースをされたもんで、ここで発散させていただきました。とりあえず、当面はカタカナのジョッキーから勝ってりゃ馬券は当たる。それが確信できたという意味では、あの菊花賞も意味のあるレースだったかも知れませんけどね。

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